阪神ケーブルエンジニアリング、Hai connectでAirspan製端末を提供
- 2019年11月25日
- Regional BWA
Hanshin Electric Railway (阪神電気鉄道)の完全子会社であるHanshin Cable Engineering (阪神ケーブルエンジニアリング:HCE)はHai connectのサービスで米国のAirspan Networks製の端末を提供することが分かった。
Hanshin Cable Engineeringはケーブルフェスタ2019で公開した資料を公式ウェブサイトに掲載した。
新端末の導入としてAirspan Networks製の据置型無線LANルータを導入するという。
これまで、据置型無線LANルータは中国のHuawei Technologies (華為技術)製のHUAWEI E5180As-22およびHUAWEI eA280-135を提供しており、Huawei Technologies製の端末のみであったが、新たにAirspan Networks製の端末も提供する。
Airspan Networks製の端末の型番は明らかにされていないが、技術基準適合証明の事業を行う者として総務大臣の登録を受けた登録証明機関であるDSP Researchの認証を2019年7月3日付けで通過したAirSpot 610がHai connectのサービスで使用する周波数のみで認証を受けているため、型番はAirSpot 610の可能性が高い。
なお、DSP Researchの認証ではAirspan Networksのイスラエル法人であるAirspan Networks (Israel)が申請者となっている。
Hanshin Cable EngineeringはAirspan Networks製の端末の導入に関して、単一ベンダにとらわれず、市場の多様化に対応すると説明した。
可搬型無線LANルータは引き続きHuawei Technologies製のHUAWEI E5577s-932を提供しているが、一部では韓国のMODACOM (モダ情報通信)製の端末の提供を開始したとの情報もある。
Huawei Technologiesに関しては一部の顧客から懸念する声が出ている模様で、端末のラインナップはHuawei Technologiesを回避できる選択肢を用意する目的で、Airspan NetworksやMODACOMからも調達することになった可能性が高いと推測している。
なお、Hai connectのサービスは地域広帯域移動無線アクセスシステム(地域BWA)の制度を利用しており、通信方式は地域BWAの高度化方式としてLTE (TDD)方式と高い互換性を確保したAXGP方式を導入し、周波数は2.5GHz帯(Band 41)の20MHz幅を使用する。
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