ベトナム当局、Viettel Telecomに2.6GHz帯の試験運用を許可
- 2020年01月07日
- 海外携帯電話
ベトナムの政府機関で電気通信分野などの規制を担う情報通信省(Ministry of Information and Communications:MIC)は同国の移動体通信事業者(MNO)であるViettel Telecom Corporation – Branch of Viettel Group (以下、Viettel Telecom)に対して2.6GHz帯の試験的な運用を許可した。
2.6GHz帯はLTE方式向けに周波数オークションを通じて割当する計画であるが、Viettel Telecomは正式な割当に先立ち2019年度の年末年始から旧正月にあたるテトにかけて2.6GHz帯を商用サービスで利用できる。
年末年始やテトの期間はデータ通信の需要が高まる傾向のため、ベトナムで最大手の移動体通信事業者であるViettel Telecomに対して2.6GHz帯の試験的な運用を認め、情報通信省としては2.6GHz帯を追加する効果の検証なども行う狙いがある。
2018年度のテトの期間は前年比でLTE方式のデータ通信の利用が2倍に増大、W-CDMA方式のデータ通信の利用が10%増、音声通話およびSMSの利用は10~15%減を記録したという。
Viettel TelecomはLTE方式では2.1GHz帯(Band 1)および1.8GHz帯(Band 3)を使用する。
Band 3はGSM方式から完全な転用を進めており、Band 1はW-CDMA方式で利用する帯域の一部を限定的に転用している状況である。
2.6GHz帯(Band 7)を追加することで、LTEサービスの品質をさらに強化できると説明している。
なお、2019年度のテトは2020年1月25日で、2020年1月23日から2020年1月29日までがテトの休暇となっている。
Viettel Telecomはベトナムの政府機関である国防省(Ministry of National Defence:MOD)が完全所有する国営企業のViettel Group (軍隊工業通信グループ)の従属会計単位である。
従属会計単位は法人格を持たず、本社であるViettel Groupの委任に基づき事業を行う。
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