ASUSがROG Phone IIの品薄を予告、サプライチェーンの混乱で
- 2020年02月02日
- Android関連
台湾のASUSTeK Computer (華碩電脳)のインド法人であるASUS Technologyはスマートフォン「ROG Phone II (ZS660KL)」の品薄に関して予告した。
ASUS Technologyによると、ROG Phone IIは長らく安定して在庫を確保できていたが、アジアの一般情勢に起因するサプライチェーンの混乱により、ROG Phone IIが一時的に不足する見通しと案内している。
また、ASUS TechnologyはすぐにROG Phone IIを入荷できるよう努め、最新情報を届ける方針とのことである。
ASUS Technologyはアジアの一般情勢に起因するサプライチェーンの混乱と表現しているが、より正確には中国におけるサプライチェーンの機能停止が影響した可能性が高い。
ASUSTeK Computerのスマートフォンは一部の国で販売するスマートフォンを除いて基本的に中国でスマートフォンを製造している。
また、中国企業から調達する部品や中国で製造する部品も非常に多い。
中国では当初は2020年1月24日から2020年1月30日までが春節連休と規定されていたが、中国政府は状況を考慮して春節連休を2020年2月2日まで延長したほか、企業活動の再開を最長で2020年2月14日以降に延期するよう要請するなど、中国では一部の分野を除いて大半の企業活動が事実上の停止状態にある。
さらに中国の多くの都市で交通網を停止または縮小して移動の制限や都市の封鎖を行い、物流や人的移動が遮断されている。
このような状況で、ROG Phone IIの部品や本体の製造はもちろんのこと、これらの輸送にまで影響が生じていると思われる。
なお、ROG Phone IIのAMOLEDは中国のTianma Microelectronics (天馬微電子)から調達したとの情報もあり、Tianma Microelectronicsは完全子会社で中国のWuhan Tianma Microelectronics (武漢天馬微電子)の工場でAMOLEDを製造するため、ROG Phone IIのAMOLEDは武漢市で製造されることになる。
ASUSTeK ComputerやROG Phone IIのみならず、ほかのスマートフォンでも在庫が少なければ中国の状況次第で同様の影響を受ける可能性がある。
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