サウジアラビアのstc、2022年5月までに3Gサービスを終了
- 2020年05月25日
- 海外携帯電話
サウジアラビアの移動体通信事業者(MNO)でstcとして展開するSaudi Telecom Companyは第3世代移動通信システム(3G)を2022年5月末までに終了することが分かった。
Saudi Telecom Companyは3GとしてW-CDMA方式を運用しているが、すでに3GサンセットプログラムとしてW-CDMA方式を順次停波する作業に着手しており、2020年5月23日から2年足らずで終了する予定という。
すなわち、2022年5月末までにはW-CDMA方式に準拠した3Gサービスの提供を終了することになる。
3Gサービスを利用する顧客は減少しているが、3Gサービスの終了までに3Gサービスを利用する顧客が第4世代移動通信システム(4G)や第5世代移動通信システム(5G)に円滑かつ確実に移行できるよう努める方針を示している。
3Gを段階的に廃止して4Gや5Gなどの近代的で高度な技術に注力し、3Gで利用する周波数は高度な技術で再利用する計画である。
4Gや5Gの強化は経済成長に貢献し、サウジアラビア政府が提唱する経済改革計画のビジョン2030を支援できるという。
Saudi Telecom Companyはサウジアラビアで最大手の移動体通信事業者で、4GとしてLTE方式、5GとしてNR方式のLTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成を導入した。
なお、すでにサウジアラビアではLTE方式に非対応の端末は新規発売が認められておらず、LTE方式に非対応の端末は流通量が大幅に減少している。
サウジアラビアで販売するスマートフォンを含めた携帯電話、タブレット、スマートウォッチ、コンピュータなどの端末はサウジアラビアの政府機関で電気通信分野の規制を担う通信情報技術委員会(Communications and Information Technology Commission:CITC)の承認を受け、通信情報技術委員会の承認を取得したことを示すCITCラベルを表示する必要がある。
通信情報技術委員会の承認を取得するためには通信情報技術委員会が設定した技術要件に準拠する必要があり、2018年12月15日からは技術要件にLTE方式への対応を追加した。
したがって、2018年12月15日からはLTE方式に非対応の端末は通信情報技術委員会の承認を取得できないため、サウジアラビア国内で正規に販売することができない。
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