イスラエルの競争当局、CellcomによるGolan Telecomの買収を承認
- 2020年06月29日
- 海外携帯電話
イスラエルの移動体通信事業者(MNO)であるCellcom Israelは同国の移動体通信事業者であるGolan Telecomの買収に関してイスラエルの競争当局であるイスラエル競争委員会(Israeli Competition Commissioner)より承認を取得したと発表した。
Cellcom Israelは5億9,000万イスラエル新シェケル(約182億9,899万円)でGolan Telecomの全株式を取得することでGolan Telecomの所有者と合意に達し、法的拘束力を有する覚書を締結していた。
Cellcom IsraelがGolan Telecomの買収を完了するためには、イスラエル競争委員会やイスラエルの政府機関で電気通信分野の規制を司る通信省(Ministry of Communications)からの承認を含めた特定の条件が満たされる必要がある。
通信省の承認は取得できておらず、通信省は審査を継続していると思われる。
なお、各当局からの承認など特定の条件が2020年12月31日までに満たされない場合は覚書が失効する。
イスラエルは6社の移動体通信事業者がひしめき合い、業績が悪化するなど疲弊している状況で、頻繁に移動体通信事業者の合併を検討する動きが見られる。
Golan Telecomに関してはCellcom IsraelのほかにイスラエルのBezeq The Israel Telecommunicationの子会社でイスラエルの移動体通信事業者であるPelephone Communicationsも関心を示し、Bezeq The Israel TelecommunicationはPelephone CommunicationがGolan Telecomの買収に関心があることを公式に発表していた。
しかし、Pelephone Communicationsの提案は合意に至らず、Cellcom Israelの提案が合意に達した。
2015年にもCellcom IsraelとPelephone Communicationsが個別にGolan Telecomの買収を提案し、Cellcom Israelの提案で合意に達したが、各当局の承認を得られずに2016年に断念した経緯がある。
スポンサーリンク
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。