新規参入予定の米DISH Network、5G基地局ベンダは富士通に決定
- 2020年07月01日
- 海外携帯電話
米国の衛星放送事業者であるDISH Networkは第5世代移動通信システム(5G)の通信機器ベンダを選定したと発表した。
DISH Networkは米国で移動体通信事業者(MNO)として新規参入する計画で、すでに5Gを含めた移動体通信で利用できる周波数も獲得している。
NR方式のスタンドアローン(SA)構成に準拠した5Gネットワークの構築に向けて通信機器ベンダを選定しており、DISH NetworkはFUJITSU (富士通)および米国のAltiostar Networksと複数年契約を締結したという。
FUJITSUからは基地局装置の無線子局を調達する。
O-RAN Allianceで策定された仕様に準拠したローバンドトライバンド無線子局とミッドバンドデュアルバンド無線子局をFUJITSUから調達することが公表されている。
また、Altiostar Networksからはオープン仮想化無線アクセスネットワーク(Open vRAN)ソフトウェアソリューションを調達し、クラウドネイティブの5Gネットワークを構築する計画である。
Altiostar Networksには傘下にRakuten Mobile (楽天モバイル)を擁するRakuten (楽天)が2019年第2四半期に出資しており、それ以降はRakutenの持分法適用会社となっている。
なお、Altiostar Networksに対するRakutenの所有持分比率および議決権比率は50%を超えているが、Rakutenおよびそのグループ会社が重要な意思決定機関である取締役会を支配していないため、RakutenはAltiostar Networksを子会社に該当しないと判断している。
米国では全米を事業範囲とする主要な移動体通信事業者としてはVerizon Wirelessとして事業を行うCellco Partnership、AT&T Mobility、T-Mobile USA、Sprintが存在するが、T-Mobile USAの親会社である米国のT-Mobile USとSprintの合併に伴い、米国の主要な移動体通信事業者は3大グループとなった。
T-Mobile USAとSprintはT-Mobile USの完全子会社として個別に存在するが、T-Mobile USはT-Mobile USAに統合する方針を示しており、DISH Networkは全米を事業範囲とする第4の移動体通信事業者として新規参入することになる。
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