タイのdtac、Nokiaから5G基地局を調達
- 2020年08月06日
- 海外携帯電話
タイのTotal Access Communicationの子会社で同国の移動体通信事業者(MNO)であるdtac TriNetは第5世代移動通信システム(5G)の通信設備をフィンランドのNokiaより調達すると発表した。
dtac TriNetはNokiaと提携して5Gおよび第4世代移動通信システム(4G)を整備する計画を公表しており、すでに一部の地域でNokiaより新たに調達した5Gおよび4Gの基地局の設置を開始しているという。
5Gの基地局を設置した具体的は公表していない。
低い周波数の活用やMassive MIMO (大規模MIMO)技術の適用によって、カバレッジの拡大や大容量の通信を実現すると説明している。
dtac TriNetは5G向け周波数としてサブ6GHz帯の700MHzとミリ波(mmWave)の26GHz帯を取得しており、具体的には700MHz帯は713.0~723.0 MHzおよび768.0~778.0 MHzの10MHz幅*2、26GHz帯は26800~27000MHzの200MHz幅を保有する。
カバレッジを確保できる700MHz帯とスポット的に高速大容量を実現できる26GHz帯を組み合わせて整備する方針である。
タイの移動体通信事業者としてはdtac TriNetのほかにAdvanced Wireless Network、True Move H Universal Communication、CAT Telecom、TOTが存在する。
5社のタイの移動体通信事業者うち、大手3社ではAdvanced Wireless NetworkおよびTrue Move H Universal CommunicationがすでにNR方式に準拠した5Gサービスを商用化しており、dtac TriNetは5Gで出遅れた状況となっている。
dtac TriNetは大手3社で唯一、サブ6GHz帯で広い帯域幅を確保できる2.5GHz帯を取得できず、5Gの整備に適した周波数を保有するとは言い難い。
ただ、dtac TriNetはTOTと提携してTOTが保有する2.3GHz帯で4GのLTE方式を導入し、dtac TriNetが自社の4Gサービスで使用している状況で、将来的には2.3GHz帯でNR方式を導入することも検討している。
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