HTCの最高経営責任者が辞任、就任から1年足らず
- 2020年09月03日
- Android関連
台湾のHTC (宏達国際電子)は最高経営責任者に相当する執行長および社長に相当する総経理の辞任と交代に関して発表した。
HTCは2020年9月2日に開催した取締役会において、執行長兼総経理を務めていたイヴ・メートル氏の辞任を承認するとともに、イヴ・メートル氏の将来の発展を祈ったという。
イヴ・メートル氏は2019年9月17日付けで執行長兼総経理に就任しており、2020年9月2日付けで辞任したため、就任からわずか1年足らずで辞任することとなった。
辞任の理由として、今般の状況は世界中の人々のライフスタイルと経済活動を変化させており、世界的な旅行制限の結果として業務と家族のバランスを簡単に取ることができなくなったためと説明している。
イヴ・メートル氏はHTCの入社前はフランスの移動体通信事業者(MNO)であるOrangeで勤務し、HTCに入社する直前はOrangeのConsumer Equipment and Partnerships事業部でエグゼクティブ・ヴァイスプレジデントを務めていた。
2005年にOrangeでDevices事業部のシニア・バイスプレジデントに就任した際に、業務で初めてHTCと関与したことが明らかにされている。
フランスに生活の拠点を有するイヴ・メートル氏は今般の状況で台湾とフランスの往来が困難となり、業務と家族の両立ができなくなっていたと思われる。
執行長の後任にはHTCの会長に相当する董事長を務める王雪紅氏が再び就任した。
王雪紅氏は執行長と総経理ともにイヴ・メートル氏の前任者で、執行長としてはイヴ・メートル氏が就任するまで2015年3月20日から約4年半にわたり務めてきた。
HTCの業績が悪化して四半期ベースで赤字が続く中でイヴ・メートル氏が執行長兼総経理に就任したが、イヴ・メートル氏の在任中に四半期ベースで黒字化を実現することはできず、HTCの業績を大きく改善することはできなかった。
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