トルコ政府、トルコの携帯電話事業者Turkcellの経営権を取得へ
- 2020年09月30日
- 海外携帯電話
トルコ政府はトルコの移動体通信事業者(MNO)であるTurkcell Iletisim Hizmetleriの経営権を事実上取得することが決まった。
トルコのTurkey Wealth Fund (以下、TWF)は2020年9月24日付けでTurkcell Iletisim Hizmetleriの株式の26.2%を取得するために必要な規制当局のすべての承認を取得したと案内している。
これに伴いTWFは完全所有する法人を通じてTurkcell Iletisim Hizmetleriの株式の26.2%を取得し、Turkcell Iletisim Hizmetleriの筆頭株主となることが事実上確定した。
TWFによる持分比率は26.2%と過半を大きく下回るが、26.2%のうち15.0%が取締役選任権付種類株式であるため、Turkcell Iletisim Hizmetleriの9名の取締役のうち過半の5名を選任できる権利を確保する。
これにより、TWFはTurkcell Iletisim Hizmetleriの取締役会を効率的に管理できるようになると説明しており、取締役会を管理することを明確化している。
TWFはトルコ政府が所有しており、会長はトルコのレジェップ・タイップ・エルドアン大統領、副会長はトルコのベラト・アルバイラク財務大臣が務める。
したがって、トルコ政府はTWFを通じてTurkcell Iletisim Hizmetleriの重要な意思決定機関である取締役会を事実上支配し、経営権を取得することになる。
Turkcell Iletisim Hizmetleriはトルコで移動体通信事業を展開するほか、子会社を通じて北キプロス、ウクライナ、ベラルーシでも移動体通信事業を展開している。
北キプロスではTurkcellとして展開するKibris Mobile Telekomunikasyon、ウクライナではlifecell、ベラルーシではlife:)として展開するBelarusian Telecommunications Networkを通じて移動体通信事業を手掛ける。
Turkcell Iltesim Hizmetleriによる持分比率はKibris Mobile Telekomunikasyonが100%、lifecellが100%、Belarusian Telecommunications Networkが80%となっている。
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