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ベトナムのVinSmart、初めて米国の携帯電話事業者にスマホを納入



ベトナムのVingroupの子会社で同国のVinSmart research and manufactureは米国の移動体通信事業者(MNO)に対して初めてスマートフォンを納入したことが分かった。

VinSmart research and manufactureは米国の移動体通信事業者であるAT&T Mobility向けにAT&T Motivate (V341U)の製造を行い、AT&T Mobilityに納入を開始した。

なお、VinSmart research and manufactureはベトナムなど複数の国でVsmartとしてスマートフォンを展開しているが、AT&T Motivate (V341U)はVinSmart research and manufactureの製品ではなく、AT&T Mobilityがオリジナルのスマートフォンとして展開する。

AT&T Mobilityの製品ではあるが、型番にはVinSmart research and manufactureの型番規則が反映されている。

VinSmart research and manufactureとしては初めて米国の移動体通信事業者に対してスマートフォンを納入したことになる。

これまでに、AT&T Mobilityはオリジナルのスマートフォンとして複数の機種を発売してきた。

2013年から2014年に発売した機種は中国のZTE (中興通訊)、2015年に発売した機種は中国のHuawei Technologies (華為技術)が製造を担当していたが、2015年前半を最後に2018年後半までオリジナルのスマートフォンは新機種の発売を見送った。

3年以上の空白を経て2018年後半より再びオリジナルのスマートフォンを展開することになったが、米国におけるZTEおよびHuawei Technologiesの事業環境の変化やHuawei Technologiesの事業方針の変更を受けて、ZTEおよびHuawei Technologiesには製造を委託せず、初めてインドのQ INNOVATIONSに製造を委託することになった。

Q INNOVATIONSが製造を担当したオリジナルのスマートフォンは1機種限りとなり、2019年から2020年に発売した機種は全面的に中国のShenzhen Tinno Mobile Technology (深圳市天瓏移動技術)が製造を担当した。

Shenzhen Tinno Mobile TechnologyはRakuten Mobile (楽天モバイル)や英国のVodafone Group傘下の移動体通信事業者各社など、世界各地で移動体通信事業者が展開するオリジナルのスマートフォンの製造を担当した実績を有する。

ただ、2021年に発売するオリジナルのスマートフォンは少なくとも1機種目はShenzhen Tinno Mobile TechnologyではなくVinSmart research and manufactureが初めて製造することになった。

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