ミャンマーの携帯電話事業者Mytel、Facebookページを閉鎖
- 2021年02月23日
- 海外携帯電話
ミャンマー(ビルマ)の移動体通信事業者(MNO)でMytelとして展開するTelecom International Myanmarが開設したFacebookページが閉鎖されたことが分かった。
FacebookでTelecom International Myanmarが開設したMytelおよびMytelPayのFacebookページにアクセスすると、いずれもこのページは利用できないと表示されており、閉鎖されたことが確認できる。
いずれも閉鎖前は公式を証明する認証バッジが付されており、フォロワーはMytelのFacebookページが3,896,087、MytelPayのFacebookページが330,242に達しており、合計するとフォロワーは420万を超えていた。
Facebookページを閉鎖した背景は公表されていないが、Facebookではミャンマー国軍系のFacebookページを閉鎖しており、その一環でTelecom International Myanmarが開設したMytelおよびMytelPayのFacebookページを閉鎖した可能性も考えられる。
Telecom International MyanmarはベトナムのViettel Global Investment、ミャンマーのStar High、ミャンマーのMyanmar National Telecom Holdingの合弁会社で、持分比率はそれぞれ49%、28%、23%である。
ミャンマーでNationwide Telecommunications Licenceを保有する移動体通信事業者は4社で、このうち2社がLocal、2社がForeignとして認識されることが多い。
Foreignの2社は外国企業が議決権の50%超を保有しており、実際は2社とも外国企業が100%を保有する。
Localのうち1社は政府組織傘下の実施機関で、もう1社はミャンマー企業が合計で50%超を保有するTelecom International Myanmarである。
議決権が50%を下回るViettel Global InvestmentはTelecom International Myanmarの取締役会を支配しておらず、子会社ではなく関連会社として位置付けている。
Star HighおよびMyanmar National Telecom HoldingもTelecom International Myanmarの取締役会を支配するわけではないが、ミャンマー企業が合計で議決権の51%を保有するため、Localとして認識されている。
ミャンマー企業の中で最も持分比率が高いStar HighはミャンマーのMyanmar Economic Corporation (ミャンマー経済公社:MEC)の子会社で、Myanmar Economic Corporationはミャンマーの政府機関である国防省(Ministry of Defence)が所有する。
ミャンマー国軍が意思決定権を有する国防省傘下のMyanmar Economic Corporationの子会社であるStar Highはミャンマー企業の中では最も議決権の持分比率が高く、Telecom International Myanmarの経営にも一定の影響力を与えているため、Telecom International Myanmarもミャンマー国軍系列企業の扱いを受けている。
このようなTelecom International Myanmarの位置付けはミャンマーでも一般的に認識されており、昨今の状況で複数の商店がTelecom International Myanmarの各種サービスの取り扱いを終了する動きも起きている。
FacebookとしてはTelecom International Myanmarの位置付けを考慮してFacebookページを閉鎖したと思われる。
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