アラブ首長国連邦のEtisalat、新たにNokiaの5G基地局を採用
- 2021年05月06日
- 海外携帯電話
アラブ首長国連邦(UAE)の移動体通信事業者(MNO)でEtisalatとして事業を行うEmirates Telecommunications Corporationは新たにフィンランドのNokia Solutions and Networksより第5世代移動通信システム(5G)の基地局を調達したことが分かった。
Nokia Solutions and Networksが情報を公開しており、標準化団体の3GPP (3rd Generation Partnership Project)で策定された標準仕様で5Gの無線方式であるNR方式に準拠したAirScaleシリーズの製品をEmirates Telecommunications Corporationに供給したと案内している。
基地局を構成する無線装置などを供給しており、Massive MIMO (大規模MIMO)を適用した無線装置などを供給することで容量の拡大、通信速度の高速化、カバレッジの拡大などを実現できると強調した。
Emirates Telecommunications Corporationはアラブ首長国連邦および中東では初めて、世界でも9番目と早期に5Gを商用化した移動体通信事業者である。
2019年5月30日に5Gを商用化しており、無線方式はNR方式で、無線アクセスネットワーク(RAN)構成は第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成で運用する。
周波数はサブ6GHz帯の3.5GHz帯を使用しており、NR BandはFR1のn78となる。
5Gの商用化当初より5Gの無線装置は中国のHuawei Technologies (華為技術)より調達してきた。
しかし、新たにNokia Solutions and Networksからも5Gの無線装置を調達し、5Gの整備を加速することになった。
Nokia Solutions and Networksはすでにアラブ首長国連邦の移動体通信事業者に5Gの無線装置を供給した実績がある。
アラブ首長国連邦の移動体通信事業者でduとして事業を行うEmirates Integrated Telecommunications Companyに5Gの無線装置を供給している。
Emirates Integrated Telecommunications Companyは2019年6月12日に5Gを商用化した。
アラブ首長国連邦では2番目、中東では3番目、世界では12番目に5Gを商用化しており、Emirates Telecommunications Corporationと同じく世界的でも早期に5Gを商用化した移動体通信事業者となった。
5Gの無線装置は5Gの商用化当初よりNokia Solutions and Networksを採用する。
なお、Emirates Telecommunications CorporationおよびEmirates Integrated Telecommunications Companyは所有者が共通である。
いずれもアラブ首長国連邦の連邦政府直轄機関であるエミレーツ投資庁(Emirates Investment Authority:EIA)が筆頭株主で、経営権を保有している。
事実上のアラブ首長国連邦の国有企業となり、エミレーツ投資庁による持分比率はEmirates Telecommunications Corporationが60%、Emirates Integrated Telecommunications Companyが50.12%となっている。
アラブ首長国連邦の移動体通信事業者はEmirates Telecommunications CorporationおよびEmirates Integrated Telecommunications Companyの2社であるため、Nokia Solutions and Networksはすべてのアラブ首長国連邦の移動体通信事業者に5Gの無線装置を供給することになった。
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