Vingroupが2021年Q1の業績を発表
- 2021年05月07日
- Android関連
ベトナムのVingroupは2021年第1四半期の業績を発表した。
2021年3月31日に終了した3ヶ月間となる2021年第1四半期の連結売上高は前年同期比51.6%増の23兆2,940億ベトナムドン(約1,103億9,945万円)、当期純利益は前年同期比71.7%増の8,680億ベトナムドン(約41億1,410万円)となった。
業績の発表に伴い分野別の業績も公開している。
携帯端末事業などを含む工業分野の売上高は前年同期比47.7%増の4兆8,140億ベトナムドン(約228億1,711万円)となり、全体の20.7%を占めている。
工業分野は全体の20%程度の水準にとどまるが、前年同期比で大幅な成長を記録した。
Vingroupの業績報告における分野区分を基準とすると、工業分野は6の分野のうち不動産販売分野に次いで2番目に規模が大きい分野となる。
Vingroupは傘下の事業会社を通じて様々な事業を展開している。
不動産販売分野の事業を担当する事業会社はベトナムのVinhomesで、工業分野の事業を担当する事業会社はベトナムのVINFAST Trading and ProductionおよびベトナムのVinSmart research and manufactureである。
いずれもVingroupの連結子会社で、Vingroupによる議決権の持分比率はVinhomesが73.66%、VINFAST Trading and Productionが51.52%、VinSmart research and manufactureが62.03%となっている。
工業分野のうちVINFAST Trading and Productionは自動車事業、VinSmart research and manufactureは携帯端末事業を主要事業とする。
VinSmart research and manufactureの携帯端末事業ではVsmartのブランドを使用してスマートフォンをはじめとする携帯端末の企画、設計開発、製造、販売などを行うが、納入先のブランドを使用した携帯端末の企画、設計開発、製造、販売なども行う。
スマートテレビなど携帯端末以外の製品も展開するほか、Vinhomesが保有する既存の住宅不動産プラットフォームを活用してスマートホームやスマートシティ向けのスマートエコシステムも開発する計画で、事業規模のさらなる拡大を目指す方針である。
携帯端末事業における2021年第1四半期の主な成果としては、ベトナムで最も販売したスマートフォンのブランドのひとつがVsmartで、米国向けにはODM/EMS契約のもとでスマートフォンを輸出したという。
外部の調査機関が実施したベトナムにおける2021年3月第4週の販売台数の占有率に基づき、Vsmartはベトナムで最も販売したスマートフォンのブランドのひとつと主張している。
米国向けには2社にスマートフォンを輸出したことが確認できており、具体的には米国の移動体通信事業者(MNO)であるAT&T Mobilityおよび米国の仮想移動体通信事業者(MVNO)であるCricket Wirelessにスマートフォンを輸出した。
AT&T MobilityおよびCricket Wirelessはいずれも米国のAT&Tの子会社である。
2021年の携帯端末事業の目標も説明しており、スマートフォンの販売台数はベトナムで3位を維持し、スマートエコシステムの開発を進める計画という。
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