新しいiPad ProはWi-Fi 6E対応も日本では利用不可、GSMは非対応に
- 2022年10月19日
- Apple関連
米国(アメリカ)のAppleはタブレット「11インチiPad Pro(第4世代)」および「12.9インチiPad Pro(第6世代)」を発表した。
新しいiPad Proの2機種はiPadとして初めてWi-Fi 6Eに対応しており、6GHz帯の周波数で無線LANを利用できる。
ただ、Appleはプレスリリースを通じてWi-Fi 6Eは日本および中国本土では利用できないと明確化している。
無線LANの規格のひとつであるIEEE 802.11axでは周波数を追加し、従来の2.4GHz帯と5GHz帯に加えて新たに6GHz帯に拡張することになった。
Wi-Fi Allianceは2.4GHz帯と5GHz帯のIEEE 802.11axをWi-Fi 6、6GHz帯のIEEE 802.11axをWi-Fi 6Eとして展開しており、新しいiPad ProではWi-Fi 6E認定プログラムを取得してWi-Fi 6Eに対応したことになる。
日本では総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications:MIC)が6GHz帯の無線LANの導入に係る制度整備を行い、2022年9月2日付けで電波法施行規則等の一部を改正する省令(総務省令第59号)を交付および施行した。
省電力データ通信システムとして新たに5925~6425MHzの周波数を追加し、6GHz帯で無線LANを利用できる。
特定無線設備として規定しており、特定無線設備の種別は6GHz帯省電力データ通信システム(超低出力)が証明規則第2条第79号に規定する特定無線設備、6GHz帯省電力データ通信システム(屋内専用低出力)が証明規則第2条第80号に規定する特定無線設備となる。
対象の特定無線設備で電波法に基づく工事設計認証を取得した場合は日本でもWi-Fi 6Eを利用できるが、新しいiPad ProではAppleが案内する通りに日本ではWi-Fi 6Eを利用できないことが確定している。
新しいiPad Proでは携帯通信網に対応したWi-Fi + Cellularモデルで通信方式にも変更がある。
先代機種では第2世代移動通信システム(2G)のGSM方式に対応していたが、新しいiPad ProではGSM方式の実装を終了した。
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