エリクソン、KDDIに埋設型5G基地局のアンテナを供給
- 2023年05月16日
- KDDI-総合
スウェーデンのEricssonはKDDIが開設した埋設型5G基地局向けに路面設置アンテナ製品を供給したと発表した。
KDDIは2023年3月9日付けのニュースリリースを通じて2022年12月に日本の移動体通信事業者(MNO)としては初めて埋設型5G基地局の運用を開始したことを案内している。
EricssonはKDDIが取り組む埋設型5G基地局の構築パートナーとして選定された。
そのため、EricssonがKDDIに路面設置アンテナ製品を供給することになった。
路面設置アンテナ製品は風荷重の影響を受けにくい特徴を備えており、上方に最適なMIMOを提供するという。
埋設型基地局は光ファイバや電力などのインフラストラクチャを有する地中に無線機を設置しており、地中の無線機と路面に設置したアンテナを接続することで実現する。
Ericssonの路面設置アンテナ製品を活用することで、一般的な鉄塔や建物の屋上に設置する基地局の展開が困難な場所でも迅速に基地局を開設できると説明している。
埋設型基地局を活用することで、景観に影響を与えない基地局の展開に加えて、光ファイバおよび電力などの既存資産の活用にも貢献できる。
なお、KDDIが運用を開始した埋設型5G基地局は東京都千代田区大手町に所在するKDDI大手町ビルの敷地内に設置した。
半径約50mの範囲で第5世代移動通信システム(5G)のエリア化を確認している。
KDDIは埋設型5G基地局の活用を拡大する意向で、景観に配慮が必要な場所で5Gのエリア化を加速する計画である。
KDDI大手町ビル以外でもEricssonの路面設置アンテナ製品を利用すると思われる。
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