iPad mini(A17 Pro)は5Gで5バンド追加、4Gで1バンド削除
- 2024年10月18日
- Apple関連
米国(アメリカ)のAppleはタブレット「iPad mini(A17 Pro)」を発売すると発表した。
携帯通信網に対応したWi-Fi + Cellularモデルで日本向けに販売する型番を基準として先代機種のiPad mini(第6世代)からは携帯通信網の対応周波数に変更が発生している。
第5世代移動通信システム(5G)のNR方式はFR1でFDDのn14/n26/n70、FR1のSDLでn75およびn76を追加、第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式でTDDのB46が削除された。
NR方式では5バンドを追加、LTE方式では1バンドを削除したことが分かる。
n14は米国と米国の海外領土でFirstNetで使用する700MHz帯である。
まずはLTE方式で使用しているが、NR方式を導入する場合にn14として運用することになる。
n26は将来的に日本や米国で導入する見込みの800MHz帯で、Appleとしては米国で利用することを想定してn26を実装したと思われる。
当初、米国の移動体通信事業者(MNO)であるDISH Wirelessが同じく米国の移動体通信事業者であるT-Mobile USAから購入する800MHz帯でn26の導入を計画していたが、資金の都合から800MHz帯の購入を断念した。
T-Mobile USAとしては売却予定の周波数であるため、5Gの展開では利用していない。
n70は下りが2.0GHz帯、上りが1.7GHz帯で、DISH Wirelessが商用で導入している。
なお、DISH WirelessにはFujitsu (富士通)などが基地局を構成する無線装置を納入しており、Fujitsuはn70に対応した無線装置は当然としてn26に対応した無線装置も納入した。
n75およびn76は下り専用の1.5GHz帯で、欧州(ヨーロッパ)の複数の国で導入する見込みである。
B46はLAA (Licensed-Assisted Access)で利用する免許不要帯域(アンライセンスバンド)の5GHz帯である。
LAAは免許帯域(ライセンスバンド)で運用するLTE方式の補助として免許不要帯域で運用するLTE方式を利用する技術で、免許帯域を優先搬送波(PCC)として免許帯域と免許不要帯域の搬送波でキャリアアグリゲーション(CA)を適用することになる。
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