パレスチナの携帯電話事業者に2.1GHz帯を割り当て、ITUは歓迎の意思を示す
- 2015年11月25日
- 海外携帯電話
パレスチナ自治政府とイスラエル政府はパレスチナ自治区の移動体通信事業者が3Gサービスの提供を開始することで合意したことが分かっているが、パレスチナ自治区の移動体通信事業者には3Gサービスの周波数として2.1GHz帯が割り当てられたことが判明した。
パレスチナ自治区とイスラエルには異なる移動体通信事業者が存在するが、イスラエルはパレスチナ自治区を不法に占領しており、イスラエルの移動体通信事業者にはパレスチナ自治区内での展開を認める一方で、パレスチナ自治区の移動体通信事業者にはイスラエル内での展開は当然ながら認めず、またパレスチナ自治区内でもGSMサービスのみ提供を認めて3Gサービスおよび4Gサービスの提供は認めていない。
これまでパレスチナ自治政府の関係機関はこの件を問題視してイスラエル政府に圧力をかけるよう国際社会に呼びかけていたが、2015年11月19日付けでパレスチナ自治政府とイスラエル政府がパレスチナの移動体通信事業者にW-CDMA方式による3Gサービスを提供することで合意し、国際電気通信連合(ITU)は歓迎の声明を発表している。
パレスチナ自治政府とイスラエル政府の合意内容にはパレスチナ自治区の移動体通信事業者が3Gサービスを提供すること以外に、パレスチナ自治区の移動体通信事業者に専用の周波数として2.1GHz帯を割り当てること、イスラエルの移動体通信事業者とネットワークを共有することも含まれている。
なお、パレスチナ自治区の移動体通信事業者としてはJawwalブランドを展開するPalestine Cellular CommunicationsとカタールのOoredoo傘下でWataniya Mobileブランドを展開するWataniya Palestineが存在する。
Palestine Cellular CommunicationsおよびWataniya Palestineは本合意から3ヶ月以内に3Gサービスを提供する見込みである。
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