Qualcomm Snapdragon 835の詳細を公開、Snapdragon X16 LTE Modemを搭載
- 2017年01月04日
- その他モバイル端末
米国のQualcommの子会社であるQualcomm Technologiesはモバイル端末向けのチップセット「Qualcomm Snapdragon 835」の詳細を公開した。
Qualcomm TechnologiesとSamsung Electronicsが協業して開発したチップセットで、Samsung Electronicsが開発した10nm FinFETプロセスを採用し、従来の14nm FinFETプロセスと比べて30%の面積効率向上、27%のパフォーマンス向上、40%の消費電力削減を実現している。
CPUはQualcomm Kryo 280を搭載しており、パフォーマンス重視のクラスタと消費電力重視のクラスタで構成されている。
パフォーマンス重視のクラスタはクアッドコアで動作周波数が最大2.45GHz、消費電力重視のクラスタはクアッドコアで動作周波数が最大1.9GHzとなっている。
GPUはQualcomm Adreno 540 GPUを搭載している。
カメラは約3200万画素のシングルカメラまたは約1600万画素のデュアルカメラに対応し、ハイブリッドオートフォーカス、光学ズーム、顔検出、4K Ultra HD動画撮影、HDR動画撮影にも対応する。
通信モデムはQualcomm Snapdragon X16 LTE Modemを統合している。
通信方式はFDD-LTE/TD-LTE/W-CDMA/TD-SCDMA/CDMA2000/GSM方式に対応し、VoLTE (Voice over LTE)、LTE-U、LAA、LTE Broadcast、デュアルSIMで同時待受および同時通信を利用できる。
下りはLTE DL Category 16、LTE-Advancedの主要技術であるキャリアアグリゲーション(CA)を高度化した4コンポーネント・キャリア・キャリアアグリゲーション(4CC CA)、256QAM、2コンポーネント・キャリアで4×4 MIMOに対応し、上りはLTE UL Category 13、2コンポーネント・キャリア・キャリアアグリゲーション(2CC CA)、64QAMに対応しており、通信速度は下り最大1Gbps/上り最大150Mbpsに達する。
Blueotooth 5や無線LAN IEEE 802.11 adにも対応している。
全球測位衛星システムとしてはGPS、GLONASS、BeiDou、Galileo、QZSSを利用できる。
急速充電のQualcomm Quick Charge 4に対応し、高速な充電を実現する。
Qualcomm Snapdragon 835は最新のプレミアムプロセッサと位置づけており、ハイエンドのモバイル端末で採用される見込みである。
最初のQualcomm Snapdragon 835を採用した商用端末は2017年前半に製品化される予定としている。
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