豪州最大の携帯電話事業者TelstraがZTE製スマホを販売停止
- 2018年05月10日
- 海外携帯電話
豪州最大の移動体通信事業者(MNO)であるTelstraは2018年5月10日より中国のZTE (中興通訊)が製造したスマートフォンなど携帯端末の販売を停止した。
Telstraは主に自社ブランドでZTE製のスマートフォン、フィーチャーフォン、データ通信専用端末を販売していたが、いずれも直営店と代理店を含むオンラインとオフラインの両方の取扱店で販売を停止しており、公式ウェブサイトでもラインナップから削除された。
ZTEは米国政府より制裁措置を受けて、主要な業務の停止に追い込まれており、TelstraはZTEの状況を考慮すると必要な措置と説明している。
ZTE製の携帯端末ではアップデートを含めたサポートなどで問題が生じていたため、Telstraは顧客保護の観点からZTE製の携帯端末は販売を停止する決断を下したと思われる。
これにより、Telstraのラインナップから高耐久性のスマートフォンやフィーチャーフォンがなくなり、Telstraとしては代替の携帯端末を提供できるよう端末メーカーと協力するという。
また、ZTE製の携帯端末の販売を再開できるよう早期に問題が解決に至れば幸いとコメントしている。
Telstraは加入件数ベースで豪州最大の移動体通信事業者である。
ZTEおよび同社が直接出資する完全子会社で中国のZTE Kangxun Telecommunications (深圳市中興康訊電子)は米国の政府機関である商務省(Department of Commerce:DOC)傘下の産業安全保障局(Bureau of Industry and Security:BIS)よりDenied Persons Listに指定されており、輸出管理規則(Export Administration Regulations:EAR)の対象品目の取引が禁止となった。
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