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5G NRはNR Bandが一致するだけでは使えない可能性も



2018年後半より一部の通信事業者が第5世代移動通信システム(5G)を商用化しているが、2019年にはより多くの通信事業者が5Gを商用化する見込みである。

独自規格の5GTF方式で5Gを商用化したVerizon Wirelessとして事業を行う米国のCellco Partnershipを除くと、ほとんどの通信事業者が5Gの通信方式として標準化団体の3GPP (3rd Generation Partnership Project)で5Gの要求条件を満たすために規定されたNR方式を導入する。

なお、Cellco Partnershipは5GTF方式を拡大せずに、NR方式に切り替える計画を明確化している。

5GTF方式は世界初の5Gの商用化を主張するためだけに導入したようなものであり、ここでは5GTF方式なんてもはやどうでもよい。

NR方式に話を戻すと、NR方式ではLTE方式のLTE BandのようにNR Bandが規定されている。

早ければ2019年3月下旬~2019年4月中旬よりNR方式に対応したスマートフォンが一部の市場で発売されるが、どうやらNR方式では通信事業者が運用するNR Bandと端末側の対応するNR Bandが一致するだけでは使えない可能性があるようだ。

NR方式にはNR方式とLTE方式が連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)とNR方式が単独で動作するスタンドアローン(SA)の2つのモードが存在する。

NR方式の導入初期はほとんどの通信事業者がNSAを採用する見込みで、NSAではアンカーバンドとなるLTE方式への接続が常に必要となるため、NR Bandに加えてLTE Bandの一致も前提となる。

さらに、LTE方式とNR方式のデュアルコネクティビティ(EN-DC)の組み合わせも一致しなければならない。

ここで具体例を示すと、SoftBank Groupの子会社で米国の通信事業者であるSprintが発売する予定のLG V50 ThinQ 5Gについて、Sprintが運用する通信方式および周波数としてはNR (TDD)方式の2.5GHz帯(n41)、LTE (FDD)方式の1.9GHz帯(Band 25)、800MHz帯(Band 26)、700MHz帯(Band 12)、LTE (TDD)方式の2.5GHz帯(Band 41)、CDMA2000方式の1.9GHz帯(BC1)と800MHz帯(BC10)に対応する。

SprintはNSAを採用するため、n41を単独で利用することはできない。

LG V50 ThinQ 5G (LM-V450PM)の場合はEN-DCの組み合わせがDC_41A_n41Aのみとなり、n41の利用はEN-DCが有効時に限られ、アンカーバンドとしてはBand 41のみが機能する。

n41を利用するためには、Band 41に接続した状態であることが必須となる。

そのため、NSAでは通信事業者側と端末側のNR Bandが一致するだけではNR方式を使えるとは限らない。

さらに、通信事業者側と端末側のNR BandおよびLTE Bandが一致しても使えるとは限らず、EN-DCの組み合わせが一致すれば使える可能性が生じる。

NR方式のサービスを利用する通信事業者以外からNR方式に対応した端末を購入する場合、NSAまたはSAの確認とEN-DCの組み合わせも気にした方がよいかもしれない。

なお、日本では5G向けの周波数の割当が実施されておらず、2019年4月10日に割当される見込みであるため、日本の通信事業者が採用するNR Bandは確定していない。

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