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北朝鮮のNEAT&Tに出資したLoxpac (Thailand)の2018年通期の業績が判明

  • 2019年04月08日
  • DPRK


タイに本社を置くLoxpac (Thailand)の2018年通期における業績が判明した。

売上高は前年比89%減の1,592万タイバーツ(約5,576万円)、純損失は前年比233%増の5,000万タイバーツ(約1億7,514万円)となり、前年比で赤字幅が大幅に拡大する結果となった。

また、2018年12月31日時点で払込資本は前年同期から変動なく7億タイバーツ(約24億5,196万円)、総資産は前年同期比20%減の2億2,300万タイバーツ(約7億8,112万円)、総負債は前年同期比36%減の900万タイバーツ(約3,153万円)となっている。

Loxpac (Thailand)は旧社名がLoxley Pacificで、発行済株式数は普通株式が45,000,000株、優先株式が25,000,000株である。

本社はタイの首都・バンコク都に設置している。

主要事業は朝鮮民主主義人民共和国(以下、北朝鮮)における電気通信事業となる。

北朝鮮の経済貿易地帯である羅先特別市を中心に電気通信事業を行うため、1996年9月に北朝鮮の政府機関で電気通信分野の規制を司る逓信省(Ministry of Posts and Telecommunications:MPT)が完全所有する国営企業のKorea Posts and Telecommunications Corporation (朝鮮逓信会社:KPTC)と共同でNorth East Asia Telephone and Telecommunications (東北アジア電話通訊会社:NEAT&T)を設立した。

North East Asia Telephone and Telecommunicationsは本社を羅先特別市に設置しており、持分比率はLoxpac (Thailand)が70%、Korea Posts and Telecommunications Corporationが30%である。

北朝鮮で最初の移動体通信事業者(MNO)がNorth East Asia Telephone and Telecommunicationsであり、北朝鮮全土で移動体通信事業を展開していた。

移動体通信事業の終了後は羅先特別市に限定して携帯電話サービスの代理店事業、スマートフォンなど携帯端末の販売および修理など携帯電話関連業務を手掛ける。

ただ、Loxpac (Thailand)は2018年3月31日より事業を停止し、North East Asia Telephone and Telecommunicationsの資産はKorea Posts and Telecommunications Corporationが承継した。



North East Asia Telephone and Telecommunicationsのロゴ

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