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NTTドコモが5G NRで採用するNR Bandが確定



NTT DOCOMOは第5世代移動通信システム(5G)の商用サービスの開始に先立ち5Gプレサービスを開始した。

2019年9月20日より5Gプレサービスの提供を開始しており、NTT DOCOMOの関西支社が2019年9月20日に開催した5Gプレサービス ローンチセレモニーでは様々な情報を確認できた。

通信方式は標準化団体の3GPP (3rd Generation Partnership Project)で5Gの要求条件を満たすために規定したNR方式を採用する。

NR方式にはNR方式が単独で動作するスタンドアローン(SA)構成と、NR方式とLTE方式が連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成が規定されているが、5Gプレサービスではノンスタンドアローン構成で実装している。

ノンスタンドアローン構成のOption 3を採用する模様である。

NR方式の周波数はサブ6GHz帯のFR1とミリ波(mmWave)のFR2が定義されており、NTT DOCOMOはFR1とFR2の両方を運用する。

FR1は3.7GHz帯の100MHz幅および4.5GHz帯の100MHz幅、FR2は28GHz帯の400MHz幅を使用しており、NR Bandは3.7GHz帯がn78、4.5GHz帯がn79、28GHz帯がn257となっている。

5Gプレサービスでは2020年の春に開始する5Gの商用サービスと同じ通信設備および周波数を利用し、5Gの商用サービスで採用するNR Bandも5Gプレサービスと同じになるという。

これにより、NTT DOCOMOが5Gで採用するNR Bandはn78、n79、n257に確定したことになる。

n78は世界各地で広く採用されるNR Bandである。

2019年9月20日の時点でアジア、大洋州、中東、欧州、北米において30以上の移動体通信事業者(MNO)がNR方式を導入したが、北米の数社を除いたすべての移動体通信事業者がn78を採用しており、世界で最も採用数が多い。

3.7GHz帯ではn78のほかにn77も選択肢として考えられたが、n78が世界的に主流と言える状況で、端末調達や国際ローミングなどを考慮してn78の採用を決めたと思われる。

n79は中国本土、香港特別行政区、マカオ特別行政区で採用が決定している。

香港特別行政区およびマカオ特別行政区では割当先が決定していないが、中国本土では加入件数を基準に世界最大の移動体通信事業者であるChina Mobile Communications Group (中国移動通信集団)がn79を採用することが確定済みである。

n257は北米を除いてFR2のNR Bandとしては主流となる見通し。

NR方式の商用化はFR2よりFR1が先行しているが、FR2は世界各地で割当が実施または検討されており、FR2の導入が進めばn257は北米を除いて世界的に主流のNR Bandのひとつとなる可能性が高い。

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