iPhone 11 ProでハイコネクトのAXGPを利用可能
- 2019年09月20日
- Report
米国のAppleが発売したスマートフォン「Apple iPhone 11 Pro」でHanshin Electric Railway (阪神電気鉄道)の完全子会社であるHanshin Cable Engineering (阪神ケーブルエンジニアリング:HCE)が提供するHai connect (ハイコネクト)のサービスを検証した。
Hai connectは地域限定型の高速無線通信サービスで、地域広帯域移動無線アクセスシステム(以下、地域BWA)の制度を利用する。
通信方式は地域BWAの高度化方式としてLTE (TDD)方式と高い互換性を確保したAXGP方式を採用している。
周波数は2575.0~2595.0 MHzの20MHz幅で、実質的にLTE (TDD)方式のBand 41となる。
なお、通信速度は下り最大220Mbps/上り最大10Mbpsである。
Apple iPhone 11 Proはすべての型番がBand 41に対応しており、日本で正規販売される国際向け型番のA2215にHanshin Cable EngineeringのSIMカードを装着してHai connectのサービスを試してみた。
Band 41に対応した端末でも正常に接続できない場合もあるが、Apple iPhone 11 Proでは正常に接続してデータ通信を利用できた。
ただ、アンテナピクトは正常に表示されなかった。
APNの設定は不要であるが、Hai connectのAPNであるAPN9と設定しておいても問題ない。
事業者名は44002と表示されたが、これはHanshin Cable Engineeringに割当された公衆陸上移動体ネットワーク番号(Public Land Mobile Network Number:PLMN番号)である。
Hai connectのサービスではHanshin Cable Engineeringが自社で設置する基地局のほかに、ローミングとしてWireless City Planningの基地局から送出するネットワークも利用できるが、個人的な時間の都合からHanshin Cable Engineeringが自社で設置する基地局から送出するネットワークのみで簡易な検証のみ実施した。
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Hai coonectに接続したApple iPhone 11 Pro
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