スポンサーリンク

韓国の携帯電話事業者3社、28GHz帯の5Gは2020年後半に



韓国の移動体通信事業者(MNO)であるSK Telecom、KT Corporation、LG Uplus (LG U+)は2020年後半に第5世代移動通信システム(5G)で28GHz帯の利用を開始する見込みであることが分かった。

韓国の政府機関で電気通信分野などの規制を管轄する科学技術情報通信部(Ministry of Science and ICT:MSIT)は5G向けに3.5GHz帯と28GHz帯を確保し、SK Telecomは3.5GHz帯の100MHz幅と28GHz帯の800MHz幅、KT Corporationは3.5GHz帯の100MHz幅と28GHz帯の800MHz幅、LG Uplusは3.5GHz帯の80MHz幅と28GHz帯の800MHz幅を取得した。

SK Telecom、KT Corporation、LG Uplusはいずれも2019年4月に5Gサービスを商用化したが、3.5GHz帯のみを使用しており、28GHz帯は使用を開始していない状況にある。

科学技術情報通信部長官、SK Telecomの社長、KT Corporationの会長、LG Uplusの副会長が2019年11月29日に韓国の首都・ソウル特別市で懇談会を開催し、28GHz帯の5Gに関して言及があった。

科学技術情報通信部長官は韓国の移動体通信事業者各社が28GHz帯の使用を開始していない状況を踏まえて、28GHz帯の5Gの準備状況を質問したという。

SK Telecom、KT Corporation、LG Uplusいずれも28GHz帯の5Gに対応した基地局を試験中で、遅くとも2020年後半に基地局の設置を開始する見込みと回答した。

28GHz帯の5Gを提供するためには基地局、ソフトウェア、端末が揃う必要があるが、開発の遅れから28GHz帯の5Gの整備も遅れていると明らかにした。

また、外国でも5Gでは3.5GHz帯を優先的に整備し、その後に28GHz帯の開発に乗り出すスケジュールが一般的であるとして、28GHz帯の遅れに関して理解を求めた。

28GHz帯の5Gを整備する時期から、韓国では2020年後半以降に28GHz帯の5Gを商用化すると思われる。

なお、28GHz帯の5Gに関しては例外として米国の一部の移動体通信事業者が28GHz帯から先に整備しているが、米国を除いたグローバルでは韓国の移動体通信事業者が主張する通り3.5GHz帯を優先的に整備し、その後に28GHz帯の整備に着手するスケジュールが一般的である。

5Gの通信方式は基本的にNR方式を採用するが、NR Bandは米国の28GHz帯がn261で、日本や韓国などグローバルの28GHz帯はn257となる見込みで、米国とグローバルではNR Bandが異なる。

n257は3000MHz幅もの広帯域であるが、北米向けに850MHz幅と狭帯域のn261を定義しており、n261に対応するに際して端末側はn257ほどの広帯域に対応するRF装置を必要としないため、米国では早期に28GHz帯で5Gを導入できた可能性がある。

科学技術情報通信部

スポンサーリンク

コメントを残す









  • follow us in feedly
  • Recent Entries


  • スポンサーリンク

    Instagram



  • Amazonアソシエイト

  • SNS

  • Calendar

    2023年9月
     123
    45678910
    11121314151617
    18192021222324
    252627282930  
  • Archive

  • Select Category

  • LINK