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NTTドコモ向け5G NR試作端末と思われるFujitsu FMP176-AMA-Dが技適通過



総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications:MIC)の技術基準適合証明または工事設計認証を通過した機器の情報が更新された。

NTT DOCOMO向けと思われるFUJITSU CONNECTED TECHNOLOGIES (富士通コネクテッドテクノロジーズ:FCNT)製のNR/LTE/W-CDMA/GSM端末「FMP176-AMA-D」が2020年1月31日付けでDSP Researchの認証を通過したことが分かった。

工事設計認証番号は003-200001。

モバイルネットワークはNR (TDD) 4500(n79)/3500(n78) MHz, LTE (FDD) 2100(B1)/1800(B3)/1500(B21)/800(B19) MHz, LTE (TDD) 3500(B42) MHzで認証を受けている。

Bluetoothおよび無線LANの周波数でも通過している。

無線LANは2.4GHz帯に加えて5GHz帯も利用できる。

FMP176-AMA-Dは未発表端末のメーカー型番である。

認証を受けた通信方式および周波数から、NTT DOCOMO向けと予想できる。

第5世代移動通信システム(5G)のNR方式に対応し、NR (TDD) 3500(n78) MHzは3600~3800MHz、NR (TDD) 4500(n79) MHzは4500~4900MHzで認証を受けており、それぞれのNR Bandにおいて日本で割当済みまたは割当予定の周波数範囲で認証を取得したことになる。

なお、3600~3800MHzのうち3600~3700MHzはNTT DOCOMO、3700~3800MHzはKDDIおよびOkinawa Cellular Telephone (沖縄セルラー電話)、4500~4900MHzのうち4500~4600MHzはNTT DOCOMOに対して割当済みで、4600~4900MHzはローカル5Gでの利用が検討されている。

DSP Researchの認証は2019年11月25日に続いて2度目の通過となり、1度目の通過では認証を受けていないNR方式を追加して認証を通過した。

ただ、1度目で認証を受けたW-CDMA 2100(I) MHzは2度目では認証を受けず、またNTT DOCOMOが運用するW-CDMA 800(VI/XIX) MHzでは1度も認証を受けていないため、FMP176-AMA-Dは製品化されない試作機の可能性も十分に考えられる。

認証業務を実施したDSP Researchは技術基準適合証明の事業を行う者として、総務大臣の登録を受けた登録証明機関である。

総務省 電波利用ホームページ

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