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米AT&TとT-Mobile USA、サブ6とミリ波を組み合わせた5Gサービスを開始



米国の移動体通信事業者(MNO)であるAT&T MobilityおよびT-Mobile USAはサブ6GHz帯とミリ波(mmWave)の周波数を組み合わせた第5世代移動通信システム(5G)サービスの提供を開始した。

AT&T Mobilityは2019年6月17日に5Gサービスを商用化したが、周波数はミリ波の39GHz帯のみを使用し、特定の法人顧客と開発者のみ5Gサービスに加入できた。

2019年12月13日からはサブ6GHz帯の周波数である850MHz帯を使用して一般の個人顧客と法人顧客に対しても5Gサービスを提供している。

ただ、39GHz帯の5Gに対応した端末は850MHz帯の5Gには非対応で、また850MHz帯の5Gに対応した端末は39GHz帯の5Gに非対応となり、39GHz帯と850MHz帯の両方を利用できる端末は存在しなかった。

一方、T-Mobile USAは2019年6月28日に5Gサービスを商用化したが、周波数はミリ波の28GHz帯および39GHz帯のみを使用していた。

2019年12月6日にはサブ6GHz帯の周波数である600MHz帯を使用した5Gサービスの提供を開始した。

しかし、28GHz帯および39GHz帯の5Gに対応した端末は600MHz帯の5Gに非対応で、600MHz帯の5Gに対応した端末は28GHz帯および39GHz帯の5Gには非対応となり、AT&T Mobilityと同様にサブ6GHz帯とミリ波の両方を利用できる端末は発売されていなかった。

AT&T MobilityおよびT-Mobile USAが2020年3月6日に取り扱いを開始した韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)製のスマートフォン「Samsung Galaxy S20+」および「Samsung Galaxy S20 Ultra」は初めてAT&T MobilityおよびT-Mobile USAが使用するサブ6GHz帯とミリ波の両方の5Gに対応する。

そのため、Samsung Galaxy S20+およびSamsung Galaxy S20 Ultraでは世界で初めてサブ6GHz帯とミリ波を組み合わせた5Gサービスを利用できることになる。

なお、5Gの通信方式はAT&T MobilityおよびT-Mobile USAいずれもNR方式を採用している。

NR BandはAT&T Mobilityの850MHz帯がFR1のn5、39GHz帯がFR2のn260、T-Mobile USAの600MHz帯がFR1のn71、28GHz帯と39GHz帯がそれぞれFR2のn261とn260である。


AT&T
T-Mobile USA

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