香港特別行政区の3香港が5Gサービスを開始
- 2020年04月01日
- 海外携帯電話
香港特別行政区の移動体通信事業者(MNO)でThree Hong Kong (3香港)のブランド名で展開するHutchison Telephone (和記電話)は第5世代移動通信システム(5G)を商用化した。
2020年4月1日の0時0分(香港時間)より5Gサービスの提供を開始している。
5Gの通信方式は標準化団体の3GPP (3rd Generation Partnership Project)で5Gの要求条件を満たすために規定されたNR方式を採用し、LTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成で運用する。
5G向け周波数はサブ6GHz帯の3.5GHz帯のみ割当を受けた。
香港特別行政区ではサブ6GHz帯の4.5GHz帯およびミリ波(mmWave)の28GHz帯も5G向けに割当を実施しているが、Hutchison Telephoneは取得を見送った。
帯域幅は屋内と屋外で利用できる40MHz幅と屋内のみで利用できる30MHz幅を確保している。
ただ、3.5GHz帯には制限エリアが存在しており、制限エリアの屋外では3.5GHz帯を使用できない。
そのため、3.5GHz帯のみを保有するHutchison Telephoneは制限エリアの屋外において当面は5Gを整備できず、将来的にLTE方式で使用する周波数を転用する見込み。
NR方式の周波数はNR Bandとして定義されており、Hutchison Telephoneが採用するNR Bandはn78のみとなる。
n78は世界で最も採用事例が多いNR Bandで、香港特別行政区ではすべての移動体通信事業者が導入するほか、日本ではNTT DOCOMOやauを展開するKDDIおよびOkinawa Cellular Telephone (沖縄セルラー電話)が導入した。
なお、Hutchison Telephoneは香港特別行政区を拠点とする英領ケイマン諸島のCK Hutchison Holdings (長江和記実業)の子会社である。
CK Hutchison Holdingsは子会社または関連会社を通じて世界の複数の国で移動体通信事業を展開しており、香港特別行政区より先に英国のHutchison 3G UKが2019年8月19日より5Gサービスの提供を開始している。
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