レバノンの携帯電話事業者2社を政府管理下に、近く発表か
- 2020年04月30日
- 海外携帯電話
レバノンの政府機関で電気通信分野の規制を司る電気通信省(Ministry of Telecommunications)は2社の移動体通信事業者(MNO)を電気通信省の管理下に移管する手順を決定したことがレバノンメディアの報道で分かった。
電気通信大臣に近い情報筋から確認した情報として伝えられており、電気通信省は2社の移動体通信事業者を電気通信省の管理下に移管するための手順を決定したという。
また、同じ情報筋から確認した情報として、新たな条件を設定して法律に従い国際入札を実施することも決定したと伝えられている。
レバノンでは電気通信省と管理契約を締結した企業が国有の移動体通信事業者を管理する特殊な形態を採る。
レバノンの移動体通信事業者はMobile Interim Company 1およびMobile interim company no.2の2社で、いずれもレバノンの国有企業である。
電気通信省と締結した管理契約に基づき、エジプトのOrascom Investment Holdingが子会社でレバノンのOrascom Telecom Lebanonを通じてMobile Interim Company 1を管理し、クウェートのMobile Telecommunications Companyが子会社でレバノンのMobile Telecommunications Company Lebanon (MTC)を通じてMobile interim company no.2を管理する状況にある。
Orascom Telecom LebanonとMobile Telecommunications Company Lebanon (MTC)がそれぞれ電気通信省と締結した管理契約は2019年12月31日に満期を迎えたが、Mobile Interim Company 1とMobile interim company no.2の電気通信省への移管を前提として暫定的に管理期間を延長している。
国際入札の実施にも言及しているため、移動体通信事業者を電気通信省の管理下に移管後は新たに移動体通信事業者を管理もしくは所有する企業を選定すると思われる。
レバノン政府が様々な困難に直面する状況で政府組織の各種業務に遅延が生じており、電気通信分野もその影響を大きく受けているが、電気通信省は近く移動体通信事業者の管理に関して正式に発表し、手続きを開始すると見込まれている。
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