ミリ波5G対応のTelstra 5G Wi-Fi Proを発表、世界初のn258対応端末に
- 2020年05月26日
- 海外携帯電話
豪州の移動体通信事業者(MNO)であるTelstraは中国のZTE (中興通訊)製のNR/LTE/W-CDMA端末「Telstra 5G Wi-Fi Pro (MU500)」を発表した。
Telstraが自社ブランドで展開する高性能なモバイル無線LANルータである。
通信モデムはQualcomm Snapdragon X55 5G Modem-RF Systemを搭載している。
タッチパネルによる操作やカラー表示に対応した約2.4インチのディスプレイを搭載し、各種状態を表示できる。
通信方式はNR (FDD) 2600(n7)/850(n5) MHz, NR (TDD) 26000(n258)/3500(n78) MHz, LTE (FDD) 2600(B7)/2100(B1)/ 1800(B3)/900(B8)/700(B28) MHz, W-CDMA 2100(I)/850(V) MHzに対応する。
第5世代移動通信システム(5G)のNR方式はサブ6GHz帯に加えてミリ波(mmWave)にも対応しており、Telstraがミリ波を導入すれば利用できる。
Telstraはサブ6GHz帯で5Gサービスを商用化しており、NR BandはFR1のn78を運用しているが、2021年にミリ波の26GHz帯の割当が完了すればFR2のn258も本格的に導入する計画である。
また第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式や第3世代移動通信システム(3G)のW-CDMA方式で運用する2.6GHz帯や850MHz帯はNR方式に転用してそれぞれFR1のn7およびn5を導入する計画で、それにも先行して対応している。
W-CDMA方式の運用は2024年6月に終了することが決まっている。
SIMカードはシングルSIMで、サイズはNano SIM (4FF)サイズを採用する。
ほかに無線LAN IEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax (2.4GHz/5GHz)に対応し、最大で30台の無線LAN機器を同時に接続できる。
内蔵ストレージの容量は32GBである。
外部メモリの利用を可能としており、microSDカードスロットを備える。
電池パックは取り外しが可能なリチウムイオン電池で、容量は4500mAhとなっている。
充電端子は表裏の区別が不要なUSB Type-Cを採用する。
ハードウェアの開発や製造はZTEが担当した。
2020年5月26日より販売を開始しており、価格は599豪州ドル(約42,000円)に設定されている。
なお、n258に対応した商用の携帯端末はTelstra 5G Wi-Fi Proが世界初となる。
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