台湾の遠傳電信に5G免許を交付、台湾で2社目
- 2020年06月11日
- 海外携帯電話
台湾の政府機関で電気通信分野などの規制を司る国家通訊伝播委員会(National Communications Commission:NCC)は台湾の移動体通信事業者(MNO)であるFar EasTone Telecommunications (遠傳電信)に対して第5世代移動通信システム(5G)の免許を交付したと発表した。
国家通訊伝播委員会は2020年6月10日に開催した第913次委員会議において、Far EasTone Telecommunicationsから申請が行われた3.5GHz帯および28GHz帯を使用した第5世代移動通信システム(5G)のモバイルブロードバンドサービスの免許などに関して議論したという。
申請の内容をもとに議論した結果、法的義務を満たすと判断したため、国家通訊伝播委員会はFar EasTone Telecommunicationsに3.5GHz帯および28GHz帯を使用した5Gのモバイルブロードバンドサービスの免許を交付したと説明している。
3.5GHz帯および28GHz帯を使用した5Gのモバイルブロードバンドサービスの免許は事実上の5Gサービスの免許となり、台湾で5Gサービスの免許の交付を受けた移動体通信事業者はChunghwa Telecom (中華電信)に続いて2社目となる。
Far EasTone Telecommunicationsは5G向け周波数としてサブ6GHz帯の3.5GHz帯とミリ波(mmWave)の28GHz帯を確保しており、3.5GHz帯では3340~3420MHzの80MHz幅、28GHz帯では28500~28900MHzの400MHz幅を保有する。
5Gの通信方式はNR方式を導入する計画で、2020年第3四半期に5Gサービスを商用化すると思われる。
NR Bandは3.5GHz帯がFR1のn78、28GHz帯がFR2のn257となる見込み。
基地局はスウェーデンのEricssonより調達することが決まっている。
Far EasTone Telecommunicationsは第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式でEricssonの通信設備を採用しており、その時点で5GでもEricssonを採用することはほぼ確定していた。
なお、Far EasTone TelecommunicationsにはNTT DOCOMOが資本参加しており、NTT DOCOMOによる持分比率は4.7%である。
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