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KDDIがn77の5G NR基地局免許を取得、まずは名古屋市と松阪市



KDDIは第5世代移動通信システム(5G)の要求条件を満たすために規定されたNR方式のn77に対応した基地局の免許を取得したことが分かった。

総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications:MIC)が運営する電波利用ホームページを参照すると、KDDIは2020年10月14日までに4000~4100MHzの周波数でNR方式を運用できる基地局の免許を取得したことが確認できる。

対象の基地局は2局で、送受信所は1局が愛知県名古屋市中村区、もう1局が三重県松阪市である。

KDDIは総務省より5G向け周波数としてサブ6GHz帯の3.7GHz帯では3700~3800MHzおよび4000~4100MHz、ミリ波(mmWave)の28GHz帯では27800~28200MHzの割当を受けた。

KDDIは2020年3月26日にau 5GとしてNR方式に準拠した5Gサービスを商用化したが、当初は3700~3800MHzを使用しており、NR BandはFR1のn78を導入した。

2020年9月17日からは27800~28200MHzの使用も開始しており、世界で初めてFR2のn257を導入した移動体通信事業者(MNO)となった。

これまで、FR1のn77を導入できる4000~4100MHzは使用を開始していないが、基地局の免許を取得したことで、近く使用を開始する可能性がある。

なお、3700~3800MHzはn78とn77を導入できるが、世界で最も導入事例が多いn78を採用しており、国際ローミングの受け入れなどを考慮したと思われる。

4000~4100MHzはn78の範囲から外れているため、必ずn77を導入することになる。

世界的にはn77はSoftBankが2020年3月27日に初めて導入したほか、Rakuten Mobile (楽天モバイル)も2020年9月30日に導入しているが、n77を導入した移動体通信事業者は2020年10月14日の時点では日本に限定されている。

KDDIおよび同社の連結子会社であるOkinawa Cellular Telephone (沖縄セルラー電話)がauのラインナップで取り扱うau 5Gに対応したスマートフォンはすべてn78に対応しているが、そのうち2020年10月14日までに発売した機種はSHARP製のAQUOS zero5G basic DX SHG02を除いて発売時点ではn77に非対応で、ソフトウェアのアップデートを通じてn77に対応する予定である。

AQUOS zero5G basic DX SHG02は発売時よりn77に対応している。

総務省 電波利用ホームページ

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