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フィリピンで新規参入するNOW Telecom、5G基地局はNokiaを採用



フィリピンのNOW Corporationおよび同社の関連会社で同国のNOW Telecom、フィンランドのNokia Solutions and Networksおよび同社のフィリピン法人であるNokia Solutions and Networks Philippinesは第5世代移動通信システム(5G)に関する覚書に署名したと発表した。

これにより、携帯電話事業者として新規参入する計画のNOW Telecomが5Gネットワークを構築するためにNokia Solutions and Networksが基地局をはじめとした5Gの通信設備を供給することになる。

NOW Telecomは5Gの要求条件を満たすために規定されたNR方式が単独で動作するスタンドアローン(SA)構成を導入する計画である。

まずは固定通信用途で企業、政府、住宅向けに5Gサービスを提供する方針を示している。

商用化の具体的な時期までは公表していないが、5Gの通信設備はNokia Solutions and Networksから調達することが確定した。

NOW Telecomは2020年9月14日付けでフィリピンの政府機関で電気通信分野などの規制を司る情報通信技術省(Department of Information and Communications Technology:DICT)の附属機関である国家電気通信委員会(National Telecommunications Commission:NTC)より全国的に携帯電話システムを設置、運用、管理するための暫定許可の拡張の認定を受けた。

携帯移動電話サービス(CMTS)の免許を確保したことになり、第3世代移動通信システム(3G)、第4世代移動通信システム(4G)、5Gやその他の技術を使用してフィリピン全土で携帯電話システムの設置、運用、管理を行える。

フィリピンで携帯移動電話サービスの免許を確保した4番目の企業となり、フィリピン全土を対象区域とする4番目の携帯電話事業者として新規参入することが決まった。

ほかの携帯電話事業者と周波数の共有は許可されておらず、NOW Telecomが保有する周波数を使用して整備する必要がある。

5Gに適した周波数として3.5GHz帯を取得しており、具体的には3520~3540MHzの20MHz幅を保有する。

そのため、NOW Telecomは3.5GHz帯を使用して5Gを整備すると思われる。

これまでに、韓国の携帯電話事業者であるSK Telecomと5Gネットワークの設計支援に関する覚書を締結したほか、インドネシアの携帯電話事業者であるSmartfren Telecomから幹部を招聘するなど、携帯電話事業者として新規参入するための準備を進めている。

携帯電話分野の改善のために新規参入の受け入れを許容するフィリピン政府の政策も追い風となり、新規参入が実現することになる。

NOW Corporation

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