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ノーフォーク島のNorfolk Telecomが4G/3Gを商用化、2Gは近く停波へ



豪州(オーストラリア)領ノーフォーク島の政府組織であるノーフォーク島地域評議会(Norfolk Island Regional Council:NIRC)は移動体通信事業者(MNO)として提供するNorfolk Telecomの携帯通信サービスで第4世代移動通信システム(4G)および第3世代移動通信システム(3G)を商用化したことが分かった。

これまで、長らく第2世代移動通信システム(2G)のGSM方式を運用してきたが、2021年1月12日の1時(ノーフォーク島時間)に4GのLTE方式および3GのW-CDMA方式を商用化したという。

豪州の海外領土で豪州本土の移動体通信事業者が展開していないノーフォーク島では唯一の移動体通信事業者であるため、ノーフォーク島で最初にLTE方式およびW-CDMA方式を導入したことになる。

GSM方式の通信設備が老朽化して故障が増加していたため、豪州連邦政府の支援を受けてLTE方式およびW-CDMA方式を導入することが決定した。

2020年9月28日よりLTE方式およびW-CDMA方式の試験的な運用を開始し、約3ヶ月半の試験を経て商用化に至った。

GSM方式では音声通話とSMSを提供していたが、LTE方式およびW-CDMA方式では音声通話とSMSに加えてデータ通信も提供する。

具体的な時期は公表していないが、LTE方式およびW-CDMA方式の完全な動作が確認できればGSM方式のネットワークを停波することも案内している。

LTE方式およびW-CDMA方式は従来のSIMカードでは利用できないため、既存の加入者はSIMカードのアップグレードが必要となる。

SIMカードのアップグレードは携帯電話番号を変更せずに無料で実施できる。

周波数はGSM方式が900MHz帯、W-CDMA方式が900MHz帯(Band VIII)、LTE方式が700MHz帯(Band 28)となり、1GHz帯以上の周波数は使用しない。

新たに導入したBand VIIIおよびBand 28は豪州本土やニュージーランドで一般的な周波数であることも案内している。

なお、豪州本土ではTelstraがBand 28、Optus MobileがBand 28およびBand VIII、TPG TelecomがBand VIII、ニュージーランドではTwo Degrees MobileとVodafone New ZealandがBand 28およびBand VIII、Spark New ZealandがBand 28を運用するほか、豪州の海外領土としてはクリスマス島のSpeedcast Internationalおよびココス諸島のIndian Ocean Territories Telecom (IOTT)がBand 28を運用する。

Norfolk Telecomではスマートフォンを含めた携帯端末を販売しておらず、加入者が各自で携帯端末を調達する必要がある。

ノーフォーク島では携帯端末を販売する複数の商店が存在するため、商店で携帯端末を購入できる。

また、海外でも携帯端末を購入できるが、海外で購入する場合は周波数を確認したうえでSIMロックが解除されていることも確認するよう求めている。

海外は主にノーフォーク島と往来が多い豪州本土やニュージーランドを想定している。

豪州本土やニュージーランドでは移動体通信事業者が取り扱う携帯端末にはSIMロックがかけられている場合がある。

Norfolk Telecom

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