MediaTekが5G対応チップセットKompanio 900Tを発表
- 2021年10月06日
- その他モバイル端末
台湾のMediaTek (聯発科技)は携帯端末向けチップセット「MediaTek Kompanio 900T」を発表した。
タブレットおよびノートパソコン向けに開発した第5世代移動通信システム(5G)に対応したチップセットである。
製造プロセスは6nmプロセス技術を採用している。
64bitに対応したオクタコアのCPUを搭載する。
CPUはパフォーマンスを重視したデュアルコアのArm Cortex-A78と電力効率を重視したヘキサコアのArm Cortex-A55で構成されている。
動作周波数はArm Cortex-A78が最大2.4GHzで、Arm Cortex-A55が最大2.0GHzとなっている。
GPUはArm Mali-G68 MC4 GPUを搭載している。
ディスプレイは解像度が最大で2000*1200で、リフレッシュレートが最大で120Hzである。
カメラの画素数はシングルカメラで約1億800万画素となり、デュアルカメラで約2000万画素と約2000万画素となる。
Bluetooth 5.2および無線LAN IEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax (2.4GHz/5GHz)に対応している。
モバイルネットワークにも対応しており、複数の通信方式に対応した通信モデムが統合されている。
通信方式はNR/LTE/W-CDMA/TD-SCDMA/GSM方式を利用できる。
5GのNR方式に関して無線アクセスネットワーク(RAN)構成は単独で動作するスタンドアローン(SA)構成のOption 2および4GのLTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成のOption 3に対応したデュアルモード5Gとなる。
周波数はサブ6GHz帯のFR1で定義されたNR Bandの利用が可能で、キャリアアグリゲーション(CA)は下りと上りともに最大で2搬送波かつ帯域幅は120MHz幅まで対応する。
また、下りと上りともに変調方式は256QAMに対応しており、LTE方式と動的に周波数を共有するダイナミックスペクトラムシェアリング(DSS)を利用できる。
音声通話はVoNR (Voice over NR)およびVoLTE (Voice over LTE)に切り替えるEPSフォールバックを利用できるため、タブレットなどに音声通話の機能の実装が可能となる。
ただ、最終製品ではすべての機能を完全に実装するとは限らず、端末メーカー側の判断で5Gや音声通話などの機能を搭載せずに製品化する場合もあることに留意しておきたい。
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