iPhone 13シリーズとiPad mini(第6世代)は5Gでサブ6のCAに対応、日本では4.2Gbpsに
- 2021年09月17日
- Apple関連
米国(アメリカ)のAppleが発表したスマートフォン「iPhone 13 Pro」、「iPhone 13 Pro Max」、「iPhone 13」、「iPhone 13 mini」、タブレット「iPad mini(第6世代)」のWi-Fi + Cellularモデルは第5世代移動通信システム(5G)のサブ6GHz帯の周波数でキャリアアグリゲーション(CA)に対応することが分かった。
いずれもNTT DOCOMOの5Gでは通信速度が下り最大4.2Gbps/上り最大218Mbpsとなる。
下り最大4.2Gbpsはサブ6GHz帯の周波数でCAを適用して実現できるため、いずれも下りはサブ6GHz帯の周波数でCAに対応すると考えられる。
iPhone 13シリーズの先代機種であるiPhone 12シリーズではNTT DOCOMOの5Gで通信速度が下り最大3.4Gbps/上り最大218Mbpsとなるため、iPhone 13シリーズは先代機種と比較してNTT DOCOMOの5Gでは約23.5%の高速化を実現したことになる。
なお、日本の移動体通信事業者(MNO)が提供する5Gとしては2021年9月17日の時点でNTT DOCOMOの下り最大4.2Gbpsが最速となっている。
NTT DOCOMOはサブ6GHz帯の周波数としては3.7GHz帯および4.5GHz帯で5GのNR方式を導入している。
NR Bandは3.7GHz帯がFR1のn78で、4.5GHz帯がFR1のn79となる。
帯域幅はn78およびn79いずれも100MHz幅で、CAはn78とn79で実装した。
無線アクセスネットワーク(RAN)構成は第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成のOption 3を導入および運用しているため、E-UTRA-NRデュアルコネクティビティ(EN-DC)を適用してLTE方式とNR方式で同時通信することで通信速度が下り最大4.2Gbpsに達する。
下り最大4.2Gbpsを実現するEN-DCの組み合わせはDC_1A-3A_n78A-n79Aである。
すべての搬送波で256QAMおよび4×4 MIMOを適用し、さらにLTE方式の帯域幅はいずれも20MHz幅の場合に下り最大4.2Gbpsとなる。
周波数、帯域幅、高度化技術の適用状況が異なる場合は通信速度の理論値も低下することに留意しておきたい。
また、下り最大4.2Gbpsは技術規格上の最大値で、実際の通信速度は通信環境や混雑度に応じて変化する。
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