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iPadが技適通過!!FOMAプラスエリアにも対応…



Apple製のタブレット型コンピュータ「A1219」と「A1337」が2010/03/22付けで技適を通過したことが判明した。
A1219はiPad Wi-Fi版のメーカー型番で、A1337はiPad Wi-Fi+3G版のメーカー型番である。
それぞれ、メーカー型番は海外向けと同一であり、ハードウェア仕様ま全く同じであると考えられる。
A1219(iPad Wi-Fi版)とA1337(iPad Wi-Fi+3G版)はそれぞれ下記の無線種別で通過している。
・A1219(iPad Wi-Fi版)
└Bluetooth, Wireless LAN
第2条第19号に規定する特定無線設備
第2条第19号の2に規定する特定無線設備
第2条第19号の3に規定する特定無線設備
第2条第19号の3の2に規定する特定無線設備
・A1337(iPad Wi-Fi+3G版)
└W-CDMA(HSDPA), Bluetooth, Wireless LAN
第2条第11号の3に規定する特定無線設備
第2条第11号の7に規定する特定無線設備
第2条第19号に規定する特定無線設備
第2条第19号の2に規定する特定無線設備
第2条第19号の3に規定する特定無線設備
第2条第19号の3の2に規定する特定無線設備
それぞれ通過した周波数は下記の通りである。
・A1219(iPad Wi-Fi版)
2400~2483.5 MHz:Bluetooth
2412~2472 MHz:Wireless LAN
2471~2497 MHz:Wireless LAN
5150~5350 MHz:Wireless LAN
5470~5725 MHz:Wireless LAN
・A1337(iPad Wi-Fi+3G版)
1920~1980 MHz:W-CDMA 2100 MHz (FDD Ⅰ)
815.0~850 MHz:W-CDMA 800 MHz (FDD Ⅵ)
2400~2483.5 MHz:Bluetooth
2412~2472 MHz:Wireless LAN
2471~2497 MHz:Wireless LAN
5150~5350 MHz:Wireless LAN
5470~5725 MHz:Wireless LAN
当然ながら、iPad Wi-Fi版であるA1219はBluetooth, Wireless LANのみで通過しており、iPad Wi-Fi+3G版であるA1337はBluetooth, Wireless LANに加え3Gネットワーク(W-CDMA)でも通過している。
Wireless LANはIEEE 802.11 aにも対応しており、2.4GHz帯だけでなく5.2,5.3GHz帯や5.6GHz帯も利用可能であるため、第2条第19号の3に規定する特定無線設備や第2条第19号の3の2に規定する特定無線設備の無線種別でも通過している。
Wi-Fi+3G版はW-CDMA 2100 MHzだけでなくW-CDMA 800 MHzでも通過している。
W-CDMA 800 MHzと言えば、NTTdocomoが使用するFOMAプラスエリアの周波数である。
一応、ハードウェアレベルではFOMAプラスエリアにも対応しているということである。
因みに、iPhone 3GS(A1303)もW-CDMA 800 MHzでも技適を通過しておりハードウェアはFOMAプラスエリアに対応していた。
技適を通過させる時点ではdocomoと発売の交渉をしていたのかどうかは分からないけど。
Apple製の3G対応端末はAT&Tの3Gネットワーク(W-CDMA 1900/850 MHz)に対応するように設計開発されており、W-CDMA 850 MHzに内包されているW-CDMA 800 MHzもついでに通過させているだけでdocomoと交渉云々は関係ないという可能性もある。
国内でiPadはWi-Fi版とWi-Fi+3G版は共にSoftBankからリリースされることがアナウンスされており、Wi-Fi+3G版はSIMロックが掛けられており、国内キャリアのSIMカードはSoftBankのSIMカードしか使えないことが明らかになっている。
そのため、国内で発売されるiPadWi-Fi+3G版はSoftBankの3Gネットワークのみしか利用出来ないのだが、メーカー型番が海外版と同じなのでハードウェア仕様は海外版と同じと考えられ、海外版を輸入すればdocomoの強靭なネットワークでiPadを楽しむことが可能。
ただ、国内で海外版を利用する際は法律上では技適マークを画面上に表示して電波法に触れないようにする必要がある。(3Gネットワーク利用ならローミング扱いで適法みたいだけど。)
メーカーが必ずしも技適マークの画面表示に対応してくれるとは限らないので注意したいところ。
メーカーが対応してくれなけらば、勿論画面上に義適マークを表示出来ないわけだし、日本国内で使用することは違法である。
また、docomoの強靭なネットワークで利用するためにはFOMAカードが必要となるが、iPadはmicroSIMを採用しておりそのままのサイズでは挿入できないし、現時点ではmicroSIMサイズのFOMAカードは発売されていない。
microSIMは普通のSIMと端子のサイズは同じなので、プラスチックの部分を切断することによってiPadでも使用することが可能であるが、FOMAカードは「貸与」扱いで所有権はNTTdocomoにあるので、FOMAカードを故意に切断することは器物損壊罪に問われる可能性があるので非推奨。
docomoのネットワークで利用したければ、docomoのネットワークで利用できるWi-Fiルーター「Portable Wi-Fi」を利用して接続することを強く推奨したい。
違法行為を誘発するとして批判されても困るので、法律上の問題も一応書いておいた。
まぁ、実際のところバレなければ(ry
iPadは実際に数度触ってみたけど面白いデバイスであると思うし、どれくらい普及するのか楽しみにしたいところである。
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・総務省電波利用ホームページ
http://www.tele.soumu.go.jp/index.htm
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“iPadが技適通過!!FOMAプラスエリアにも対応…” への3件のフィードバック

  1. ウェル より:

    SECRET: 0
    PASS:
    『Apple製の3G対応端末はAT&Tの3Gネットワーク(W-CDMA 1900/850 MHz)に対応するように設計開発されており、W-CDMA 850 MHzに内包されているW-CDMA 800 MHzもついでに通過させているだけでdocomoと交渉云々は関係ないという可能性もある。』
    可能性としてはこちらのほうが高い気がしますね。DoCoMoと交渉云々はしてない可能性が高いですし(社長がSIM単体で出すかもと言ったことからも)。
    後他に考えられることは、iPhone3GSと同じように通過させれば良いよねという単純な理由くらいでしょうかw

  2. ぱおぱお より:

    SECRET: 0
    PASS:
    >ウェルさん
    まぁ、そうでしょうね。
    一応、通過させておこうという感じかと思います。

  3. y.ishizawa より:

    SECRET: 0
    PASS:
    総務省でSIMフリー化を進めて行く方針で(強制ではない)、SIMフリー化で従来ケータイはキャリア依存だが、スマートフォンはキャリアに依存しない(通信規格や周波数依存は残るが)で、
    もしかしたら、総務省のSIMフリー化を踏まえてというのも考えられるし、その他、ドコモ版・ソフトバンク版・メーカーブランド(SIMフリーのグローバルモデル)を計画している可能性も…。。。
    ソフトバンクも回線パンク状態での速度制限やHSDPA未カバーで、LTE開始で回線に余裕が出来るまではイー・モバイルから回線を借りているぐらいだし。

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