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NTTドコモ、5Gを下り最大4.9Gbpsに高速化



NTT DOCOMOは第5世代移動通信システム(5G)の通信速度を高速化したことが分かった。

これまで、5Gは下り最大4.2Gbps/上り最大480Mbpsの通信速度で提供してきたが、2022年7月15日に発売したSHARP製のAQUOS R7 SH-52Cが発売時点で下り最大4.9Gbpsに対応しており、NTT DOCOMOの広報室に確認するとAQUOS R7 SH-52Cの発売に伴い下り最大4.9Gbpsで提供を開始したという。

そのため、NTT DOCOMOは5Gの下りの通信速度を高速化したことになる。

NTT DOCOMOは5Gの無線方式としてNR方式を導入しており、無線アクセスネットワーク(RAN)構成はノンスタンドアローン(NSA)構成のOption 3xおよびスタンドアローン(SA)構成のOption 2で運用している。

将来的にはSA構成のOption 2でも下り最大4.9Gbpsに高速化する予定であるが、まずはNSA構成のOption 3xで下り最大4.9Gbpsを実現することになった。

下り最大4.9Gbpsを実現するE-UTRA-NRデュアルコネクティビティ(EN-DC)の組み合わせはDC_1A-3A-42D_n257Iである。

EN-DCの組み合わせは下り最大4.1Gbpsと同一となるが、n257の搬送波で変調方式を64QAMから256QAMに高度化して通信速度を高速化した。

n257は1搬送波あたりの帯域幅が100MHz幅で、連続した4搬送波を束ねたキャリアアグリゲーション(CA)を適用して400MHz幅を使用している。

変調方式の高度化に伴い1搬送波あたりの通信速度は600Mbpsから800Mbps、4搬送波を合計した通信速度は2.4Gbpsから3.2Gbpsとなった。

NSA構成の通信速度は同時通信するLTE方式とNR方式の合計の通信速度を案内しているため、LTE方式の1.7GbpsとNR方式の3.2Gbpsを加算して下り最大4.9Gbpsに達する。

なお、表記の通信速度はすべて技術規格上の最大値であることに留意しておきたい。

NTT DOCOMOは2020年3月25日に下り最大3.4Gbpsの通信速度で5Gを商用化した。

5Gの下りの通信速度は2020年9月23日に最大4.1Gbps、2020年12月7日には最大4.2Gbpsに高速化しており、3度目の高速化となった。

韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)製のGalaxy S22 SC-51CおよびGalaxy S22 Ultra SC-52C、Sony製のXperia 1 IV SO-51Cは2022年夏以降にソフトウェアのアップデートを実施してNSA構成で下り最大4.9Gbpsに対応する予定である。

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