京セラ製スマホDuraForce EX、楽天モバイルの700MHz帯を含む狭帯域LTE-Advancedも対応
- 2023年12月12日
- Android関連
KYOCERA Corporation (京セラ)製のスマートフォン「DuraForce EX」は狭帯域LTE-Advancedシステムに対応することが分かった。
DuraForce EXの型番のひとつであるEB1173が2023年10月19日付けでTUV SUD Japanを通じて3度目の電波法に基づく工事設計認証を受けた。
3度目の工事設計認証はLTE (FDD)方式のLTE用陸上移動局に該当する証明規則第2条第11号の19に規定する特定無線設備に限定して工事設計認証を受けており、LTE (FDD)方式のB3/B8/B28で運用できる帯域幅に3MHz幅が追加されている。
総務省は3MHz幅のLTE (FDD)方式を狭帯域LTE-Advancedシステムとして制度化しており、狭帯域LTE-Advancedシステムを利用できることになる。
2023年8月29日に施行した電波法施行規則等の一部を改正する省令(令和5年総務省令第67号)でLTE (FDD)方式の700MHz帯、800MHz帯、900MHz帯、1.7GHz帯を対象として運用できる帯域幅に3MHz幅を追加したほか、700MHz帯の上りでは周波数範囲を従来の718~748MHzから715~748MHzに拡張している。
そのため、3MHz幅のLTE (FDD)方式や700MHz帯の拡張範囲も工事設計認証の対象となった。
EB1173はLTE (FDD)方式では700MHz帯のB28、800MHz帯のB18/B19、900MHz帯のB8、1.7GHz帯のB3、2GHz帯のB1を実装するが、2GHz帯は3MHz幅の追加の対象外で、そもそもB1には3MHz幅の規定がない。
800MHz帯は3MHz幅の追加の対象であるが、EB1173で実装するB18/B19には3MHz幅の規定がないため、B3/B8/B28に限り3MHz幅を追加している。
700MHz帯では過去の2度はLTE (FDD)方式とNR (FR1, FDD)方式ともに718~748MHzで工事設計認証を受けたが、3度目はLTE (FDD)方式に限り715~748MHzで工事設計認証を受けており、LTE (FDD)方式では700MHz帯の拡張範囲を追加したことも確認できる。
700MHz帯の拡張範囲はRakuten Mobile (楽天モバイル)が割当を受けている。
NR (FR1, FDD)方式では3MHz幅の規定がないため、当然ながら制度化しておらず、Rakuten Mobileは700MHz帯ではLTE (FDD)方式の導入が決定しており、B28として運用することになる。
DuraForce EXには複数の型番が存在するが、少なくともEB1173はRakuten MobileのB28にも対応することが分かる。
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