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香港のSmarToneが5GHz帯で4Gを展開、アンライセンスバンド利用のLAA



香港特別行政区の移動体通信事業者(MNO)であるSmarTone Mobile Communications (数碼通電訊)は高トラヒックエリアの一部でLicense Assisted Access (LAA)を導入している。

LAAは免許帯域(ライセンスバンド)で運用する第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式の補助として免許不要帯域(アンライセンスバンド)で運用するLTE方式を利用する技術である。

免許帯域と免許不要帯域の搬送波でキャリアアグリゲーション(CA)を実装して利用することになる。

SmarTone Mobile Communicationsは少なくとも九龍半島の3か所および香港島の6か所でLAAを運用していることを確認した。

実際にLAAを利用した場所では免許帯域の2.6GHz帯が優先の搬送波として動作しており、免許不要帯域の5GHz帯は最大で4搬送波、合計で5搬送波を束ねた5コンポーネント・キャリア・キャリアアグリゲーション(5CC CA)で利用できた。

バンド番号は2.6GHz帯がFDDのBand 7、5GHz帯がTDDのBand 46であるため、5CC CAの組み合わせはCA_7A-46Eとなる。

SmarTone Mobile Communicationsは免許帯域と免許不要帯域を組み合わせた5CC CAで通信速度が下り最大1Gbpsに達すると案内しているが、実測では下り400Mbps前後を記録した。

第5世代移動通信システム(5G)向け周波数を利用した5Gには及ばないが、屋外の高トラヒックエリアでも高速通信を利用できた。

なお、LAAを運用する全部の場所で5CC CAを利用できるとは限らない。

香港特別行政区で正規に販売するLAAに対応した携帯端末は米国(アメリカ)のApple製および日本のSony Corporation製の一部機種に限られるほか、Band 46のカバレッジは狭いため、LAAを利用できる条件は限定的であるが、Band 46の基地局付近では高速通信を利用できる。

Band 46の基地局を構成する無線装置はスウェーデンのEricsson製で、スモールセルのRadio 2205を採用している。

Radio 2205を展開する場所ではLAAを導入していることが容易に分かる。

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