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中国本土からマカオへの貸与地、マカオ大学で5G基地局を見てきた



中国の特別行政区であるマカオ特別行政区には2か所の貸与地が存在する。

貸与地は地理的には中国本土に位置するが、管轄権を中国中央人民政府からマカオ特別行政区政府に引き渡しており、1か所目はマカオ大学の新キャンパス、2か所目は横琴新口岸である。

マカオ大学は長らくマカオ特別行政区のタイパ島にキャンパスを設置していたが、新キャンパスは土地不足を理由に中国本土の広東省珠海市横琴新区に開設しており、2013年11月5日に運用を開始した。

新キャンパスはマカオ特別行政区のコタイ地区と海底トンネルで接続しており、中国中央人民政府が管轄する珠海市からは直接入校できない。

横琴新口岸はマカオ特別行政区と中国本土の出入境審査場で、2020年8月18日より運用している。

従来はマカオ特別行政区側はコタイ地区に所在する蓮花口岸、中国本土側は横琴新区に所在する横琴口岸でそれぞれ出入境審査を実施していたが、出入境審査を1か所に集約する一地両検の導入に伴い蓮花口岸と横琴口岸を承継する出入境審査場として開設することになった。

貸与地はマカオ特別行政区の法制度を適用するため、携帯通信網はマカオ特別行政区の移動体通信事業者(MNO)が基地局を開設して整備する。

マカオ大学の新キャンパスは過去にも訪問してマカオ特別行政区の移動体通信事業者が基地局を開設していることを確認しているが、マカオ特別行政区で第5世代移動通信システム(5G)を導入後は未訪問であるため、5Gの整備状況の確認に再訪問した。

マカオ特別行政区の移動体通信事業者としてはCompanhia de Telecomunicacoes de Macau (澳門電訊:CTM)およびChina Telecom (Macau) (中国電信(澳門))が5Gの免許を取得しており、いずれも新キャンパスで5Gの基地局を開設していることを確認できた。

一部の基地局は複数の移動体通信事業者で通信設備の一部を共有するほか、景観に配慮した外観に仕上げている。

なお、新キャンパスには中国本土の移動体通信事業者の電波も届いているが、中国本土の移動体通信事業者が新キャンパスに基地局を開設しているわけではない。

過去にはマカオ特別行政区の移動体通信事業者であるHutchison – Telefone (Macau) (和記電話(澳門))が新キャンパスにSIMカードの自動販売機を設置していたが、自動販売機は撤去したことも確認できた。

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