ロシアのRostelecom、移動体通信事業のT2 RTK Holdingを完全子会社化か
- 2019年01月25日
- 海外携帯電話
ロシアのRostelecomはロシアのT2 RTK Holdingを完全子会社化する可能性が浮上した。
ロシアメディアの報道によると、RostelecomがT2 RTK Holdingを完全子会社化することについて、すでにRostelecomとT2 RTK Holdingの株主の間で合意に達しているという。
T2 RTK Holdingに対する出資比率はスウェーデンのTele2 Russia Holdingが55.0%、Rostelecomが45.0%であるが、Rostelecomが100%に引き上げる計画と伝えられている。
また、ロシアの政府機関である経済開発貿易省(Ministry of Economic Development)傘下の連邦国家資産管理局(Federal Agency for State Property Management)はRostelecomがT2 RTK Holdingの完全子会社化することを承認する政令を作成した模様である。
近いうちにRostelecomがT2 RTK Holdingの完全子会社化について正式に発表する可能性がある。
T2 RTK Holdingは持ち株会社で、傘下の事業会社を通じてブランド名をTele2として移動体通信事業を手掛ける。
事業会社はT2 Mobile、Saint-Petersburg Telecom、ACOSの3社で、それぞれ移動体通信事業を展開する対象区域が異なり、実質的に地域ごとに連携する1の者とみなされている。
なお、T2 Mobileはクリミア半島やSaint-Petersburg TelecomおよびACOSの対象区域を除いたロシア全土、Saint-Petersburg Telecomはサンクトペテルブルク連邦市、レニングラード州、ヴォログダ州、プスコフ州、ACOSは沿海地方が対象区域である。
T2 RTK Holdingによる出資比率はT2 MobileとSaint-Petersburg Telecomが100%、ACOSが94.4456%となっている。
Tele2 RussiaとRostelecomの移動体通信事業を統合してT2 RTK Holdingが誕生したが、Tele2 Russiaは統合前にスウェーデンのTele2と資本関係を解消しており、Tele2とはブランドライセンス契約に基づいてTele2のブランド名を維持している。
なお、Rostelecomに対する出資比率は連邦国家資産管理局が45.04%、Rostelecomの完全子会社でロシアのMOBITELが12.01%、経済開発貿易省が全額出資する政策金融機関のVnesheconombankが3.96%となり、Rostelecomは直接的および間接的にロシア政府が過半以上を保有する国有企業である。
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Rostelecomの事務所とACOSの本社が入る施設 (ロシア・ウラジオストク)
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Tele2のブランド名で展開するACOSの小売店 (ロシア・ウラジオストク)
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