タイのdtacが2019年通期の業績を発表
- 2020年03月19日
- 海外携帯電話
dtacのブランドで展開するタイのTotal Access Communicationは2019年通期の業績を発表した。
2019年第4四半期の連結売上高は前年比9.1%増の821億4,600万タイバーツ(約2,867億円)、親会社の所有者に帰属する当期純利益は前年比69.4%減の58億9,900万タイバーツ(約206億円)となった。
前年比で増収増益を達成したことになる。
2019年第4四半期末時点の事業データも公開されている。
移動体通信サービスの加入件数はTotal Access Communicationのポストペイド契約が0件、プリペイド契約が0件、dtac TriNetのポストペイド契約が前年同期比5.9%増の642万7,000件、プリペイド契約が前年同期比6.1%減の1,421万4,000件となった。
すべての加入件数の合計は前年同期比2.6%減の2,064万2,000件である。
移動体通信サービスの加入件数のうちポストペイド契約の比率は31.1%、プリペイド契約の比率は68.9%で、プリペイド契約が7割近くと多数を占める。
なお、Total Acess Communicationはタイの移動体通信事業者(MNO)であるCAT Telecomとの周波数の借用契約に基づき、CAT Telecomが保有する周波数を使用かつTotal Access Communicationが基地局を設置して携帯通信サービスを提供してきたが、すでにTotal Acess Communicationの直接的な携帯通信サービスは提供を終了しており、加入件数は0件となっている。
dtac TriNetはTotal Access Communicationの子会社で、周波数の利用免許はdtac TriNetが直接的に保有する。
dtac TriNetの携帯通信サービスは自社で保有する周波数を使用し、自社で基地局を設置して提供している。
Total Access Communicationによるdtac TriNetに対する持分比率は99.99%となっている。
2019年第4四半期に限定したタイバーツ(THB)ベースのARPU (1回線当たり月間平均収入)はポストペイド契約が前年同期比5.2%増の578タイバーツ(約2,017円)、プリペイド契約が前年同期比0.8%増の143タイバーツ(約499円)、ポストペイド契約とプリペイド契約の総合が前年同期比8.0%増の271タイバーツ(約946円)となった。
なお、Total Access CommunicationはノルウェーのTelenorの子会社で、Telenorによる経済的持分は間接的に65.02%である。
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