VEON、新たな企業とアルメニア事業の売却で協議
- 2020年06月19日
- 海外携帯電話
オランダに本社機能が所在する英領バミューダ諸島のVEONは新たな企業とアルメニア事業の売却に関する協議を開始したことが分かった。
VEONは2020年6月8日付けでTeamとアルメニア事業の売却に関する協議を開始したという。
協議を通じてTeamに対するアルメニア事業の売却に至る場合と至らない場合があり、重要な更新があれば規制要件に従って通知すると案内している。
VEONのアルメニア事業は完全子会社のVEON Armeniaを通じて手掛ける。
VEON Armeniaはアルメニアの移動体通信事業者(MNO)で、VEONが保有するBeelineのブランド名を使用して移動体通信事業者として携帯通信サービスを提供する。
Teamの詳細は不明で、社名以外に関する言及はない。
少なくともアルメニアの移動体通信事業者には関与していない模様で、仮にTeamがVEONのアルメニア事業を取得すれば、アルメニアの移動体通信分野に参入することになる。
VEONは過去にもアルメニア事業の売却に関する協議を実施しており、2020年1月15日付けでアルメニアの移動体通信事業者であるUComと協議を開始したことを明らかにしていた。
しかし、2020年5月6日付けでUComと実施していた協議は合意なく終了したことを発表した。
VEONはUComと実施していた協議の終了に続いてTeamと協議に入ったことから、アルメニア事業の売却を引き続き模索すると思われる。
VEONは旧社名がVimpelComである。
ロシアで創業したことから、ロシア系企業として認識されることも多い。
本社機能をロシアからオランダに移転後もロシアに主要な事業拠点を保有しており、ロシアでも移動体通信事業を手掛ける。
移動体通信事業はアルメニアやロシアのほかに、ウクライナ、ジョージア、キルギス、カザフスタン、ウズベキスタン、パキスタン、バングラデシュ、アルジェリアで展開している。
なお、パキスタン事業、バングラデシュ事業、アルジェリア事業はエジプトのGlobal Telecom Holding (GTH)が保有していた事業で、VEONがGlobal Telecom Holdingを取得後にGlobal Telecom HoldingからVEONに譲渡した。
Global Telecom Holdingは旧社名がOrascom Telecom Holding (OTH)で、VEONの傘下入りに伴い社名を変更した経緯がある。
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