カンボジア当局がqbのライセンスを取り消し、カンボジアのMNOは6社に減少
- 2020年06月28日
- 海外携帯電話
カンボジアの政府機関で電気通信行政を管轄する郵政・電気通信省(Ministry of Posts and Telecommunications:MPTC)はカンボジアの移動体通信事業者(MNO)でqbとして展開していたCambodia Advance Communications (CADCOMMS)に対して交付した携帯電話事業のライセンスを取り消したと明らかにした。
Cambodia Advance Communicationsは数年間にわたり事業停止の状態となり、解散したことを受けて郵政・電気通信省は携帯電話事業のライセンスの取り消しを決定したという。
また、Cambodia Advance Communicationsに対して付与した1950~1960MHzおよび2140~2150MHzの周波数の使用に係るライセンスも同時に取り消した。
Cambodia Advance Communicationsは2006年に設立された企業で、2008年にカンボジアで第5の移動体通信事業者として新規参入を果たした。
通信方式は第3世代移動通信システム(3G)のW-CDMA方式で、周波数は2.1GHz帯(Band I)を使用していた。
カンボジアは世界的に見ても移動体通信事業者の数が多い国のひとつで、移動体通信事業者の新規参入が相次ぎ、合併や撤退の動きが頻繁に見られる。
そのような環境下でCambodia Advance Communicationsは加入件数を伸ばすことができず、事業停止を余儀なくされた。
カンボジアではCellcardとして展開するCamGSM、Smart Axiata、Metfoneとして展開するViettel (Cambodia)、yesとして展開するSouth East Asia Telecom (Cambodia)、Cootelとして展開するXinwei (Cambodia) Telecom、Kingtel Communications (金泰電信)の6社が移動体通信事業者として携帯電話事業を行える有効なライセンスを保有しており、Cambodia Advance Communicationsの撤退後はこの6社が携帯電話事業を展開している。
ただ、Kingtel Communicationsはライセンス上では音声通話も提供できるが、データ通信を提供するにとどまる。
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