スリランカのDialog Axiataが5Gの試験サービスを開始
- 2020年08月02日
- 海外携帯電話
マレーシアのAxiata Groupの子会社でスリランカの移動体通信事業者(MNO)であるDialog Axiataは第5世代移動通信システム(5G)の試験サービスの提供を開始した。
スリランカの政府機関で電気通信分野の規制を司るスリランカ電気通信規制委員会(Telecommunications Regulatory Commission of Sri Lanka:TRCSL)はDialog Axiataに対して5Gの試験用にサブ6GHz帯の3.5GHz帯の使用を認めており、Dialog Axiataは3.5GHz帯を使用して5Gの試験サービスを提供する。
商用ではない試験サービスの段階であるが、対象の端末を所有することを条件としてDialog Axiataの一般顧客であれば無料で5Gの試験サービスを利用できる。
5Gの試験サービスを利用するためには端末の型番、氏名、Dialog Axiataの電話番号を事前に登録する必要があり、条件を満たしていれば登録の申し込みから72時間以内に有効化されるという。
対象の端末は型番まで指定されており、中国のHuawei Technologies (華為技術)製のHUAWEI Mate 20 X (5G)のEVR-N29およびEVR-AN00、HUAWEI Mate 30 5GのTAS-AN00、HUAWEI Mate 30 Pro 5GのLIO-N29、LIO-AN00、LIO-TN00、PORSCHE DESIGN HUAWEI Mate 30 RSのLIO-AN00P、HUAWEI P40 ProのELS-NX9、HUAWEI nova 6 5GのWLZ-AN00、HONOR V30のOXF-AN00、HONOR V30 PROのOXF-AN10、中国のGuangdong OPPO Mobile Telecommunications (OPPO広東移動通信)製のOPPO Reno 5GのCPH1921を所有していれば登録を行える。
なお、Dialog Axiataは対象の端末をまったく取り扱わず、そもそもスリランカで販売していない端末も多く、Dialog Axiataの取扱店以外から調達しなければならない。
SIMカードは第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式に対応したSIMカードであれば交換する必要はなく、LTE方式に対応していないSIMカードであれば交換が必要となる。
5Gの通信方式はNR方式のノンスタンドアローン(NSA)構成を採用しており、周波数は3.5GHz帯でNR BandはFR1のn78である。
ハードウェアはn78に対応した端末でもスリランカ以外で販売された端末ではソフトウェアの制御によってスリランカの移動体通信事業者のSIMカードを利用時にn78が有効とならない場合があり、Dialog Axiataもそれを案内している。
5Gの試験サービスを利用できる対象のエリアはスリランカの最大都市・コロンボの8ヶ所で、8ヶ所のうち3ヶ所がDialog Experience Centreの店舗内で、それ以外が5ヶ所となっている。
対象のエリアは順次拡大する方針を示しているが、具体的な拡大の計画は明らかにされていない。
これまでに、スリランカで5Gを商用化した移動体通信事業者はなく、Dialog Axiataが5Gの試験を進める段階にある。
南アジアの国ではモルディブの移動体通信事業者が5Gを商用化している。
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