モンゴルの携帯電話事業者Unitelが5Gトライアルを開始
- 2022年08月16日
- 海外携帯電話
モンゴルの移動体通信事業者(MNO)であるUnitelは第5世代移動通信システム(5G)のトライアルを開始したと発表した。
2022年8月15日よりモンゴルの首都・ウランバートル市に所在するスフバートル広場で5Gのトライアルを開始したという。
スフバートル広場では試験用の5Gの基地局を開設しており、商用で展開する5Gではないが、一般の加入者でも5Gの利用が可能である。
5Gのトライアルでは広い帯域幅を使用した5Gの高速通信を試すことができる。
通信速度は携帯端末によって異なるが、5Gでは第4世代移動通信システム(4G)の10倍から100倍に達するという。
ただ、2022年8月15日時点ではUnitelで5Gを利用できる携帯端末は限定的となることに留意しておきたい。
公式には中国のHuawei Technologies (華為技術)製のHUAWEI P40が唯一の対応機種となっている。
HUAWEI P40の場合はUnitelのSIMカードを利用時に5Gによる通信が有効となる。
UnitelはHuawei Technologies以外の携帯端末メーカーにもUnitelの5Gに対応するよう要求しているという。
試験用の5Gの基地局を開設する場所は段階的に拡大する計画であるが、時期や場所などの詳細な計画は公表していない。
5Gの無線方式はNR方式を採用している。
無線アクセスネットワーク(RAN)構成は4Gの無線方式であるLTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成で運用する。
UnitelはHuawei Technologiesより4Gの基地局を調達してモンゴル全土で4Gの構築および4Gの高度化を進めており、4Gと同様に5Gの基地局もHuawei Technologiesを採用したと考えられる。
また、Huawei Technologiesから5Gの基地局を調達したため、最初にHUAWEI P40がUnitelの5Gに対応したと思われる。
これまでに、モンゴルの移動体通信事業者は5Gを商用化しておらず、一般の加入者が利用できる5Gのトライアルを展開した実績もない。
モンゴルで初めて4Gを商用化した実績があるUnitelはモンゴルで初めて一般の加入者が利用できる5Gを展開することになった。
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