Osaka Metro、Sharing Designの基地局シェアリングで5G開始
Osaka Metro (大阪市高速電気軌道)およびSharing DesignはOsaka Metroの一部路線で基地局シェアリングによる第5世代移動通信システム(5G)の提供を開始すると発表した。
2023年12月18日よりOsaka Metroの一部路線で基地局シェアリングによる5Gの提供を開始する。
対象の路線はOsaka Metroの御堂筋線の心斎橋駅からなんば駅である。
心斎橋駅となんば駅の構内に加えて、駅間のトンネル区間でも5Gを提供する。
Osaka MetroおよびSharing Designによると、トンネル内で基地局シェアリングによる5Gを提供する事例は日本初となる。
2023年12月18日時点ではNTT DOCOMOの5Gを提供することが決定している。
ほかの移動体通信事業者(MNO)も環境が整い次第、5Gを順次提供する予定である。
Osaka MetroではSharing Designがシェアリング事業者として基地局を構築した。
トンネル区間では携帯通信網の整備に漏洩同軸ケーブルを用いることが多いが、5Gでは漏洩同軸ケーブルを設置する場所の確保や配線に係るコストの増大などが課題となっていた。
2023年9月に実証実験でパフォーマンスを確認した指向性アンテナを用いて5Gを整備しており、従来の漏洩同軸ケーブルと比較して設備の簡素化や施行に係るコストの低減を実現したという。
Osaka MetroおよびSharing Designは2025年4月13日に開幕する大阪・関西万博の通称で知られる2025年日本国際博覧会までにOsaka Metroの御堂筋線および中央線の主要駅とトンネル区間で5Gを整備する。
なお、Sharing DesignにはSumitomo Corporation (住友商事)およびTOKYU CORPORATION (東急)が資本参加している。
持分比率はSumitomo Corporationの完全子会社であるSC5Gが80%、TOKYU CORPORATIONが20%である。
そのため、Sharing DesignはSumitomo Corporationの子会社となっている。
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