コソボのKosovo Telecom、5G基地局のベンダはクロアチアのENTに
- 2024年01月23日
- 海外携帯電話
コソボの移動体通信事業者(MNO)でValaとして携帯通信事業を行うKosovo Telecomは第5世代移動通信システム(5G)の基地局のベンダとしてスウェーデンのEricssonの関連会社でクロアチア(フルバツカ)のEricsson Nikola Tesla (ENT)を選定したことが分かった。
Ericsson Nikola TeslaはKosovo Telecomと1,500万ユーロ(約24億1,563万円)に相当する無線アクセスネットワーク(RAN)の近代化に係る複数年契約を締結したことを開示している。
Kosovo Telecomがコソボで開設した約400か所の基地局を対象としてRANの近代化を進める。
RANの近代化の一環として5Gの通信設備を供給することも契約に含まれる。
対象の基地局では2024年12月末までにRANの近代化を完了する計画である。
特にコソボの首都・プリシュティナ市では2024年の初夏までにRANの近代化を完了する見通しという。
Ericsson Nikola TeslaはRANの維持や近代化で引き続きKosovo Telecomと協力すると表明している。
これまでも、Ericsson Nikola TeslaはRANの近代化でKosovo Telecomと協力してきたが、初めて供給する通信設備の対象に5Gを含めており、Kosovo TelecomはEricsson Nikola Teslaの協力を受けて5Gを導入することになる。
Kosovo Telecomはコソボ政府が完全所有する国有の移動体通信事業者である。
本社はプリシュティナ市に所在する。
当初はモナコの移動体通信事業者であるMonaco TelecomがKosovo Telecomの携帯通信網の展開や運用を担当していた。
ベンダの選定や調達を含めた多くの業務をMonaco TelecomからKosovo Telecomに移管しているが、Monaco Telecomは引き続きKosovo Telecomの携帯通信事業に協力している。
なお、コソボではKosovo Telecomを含めた2社の移動体通信事業者が携帯通信事業を行うが、いずれも5Gは商用化していない。
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