NTTドコモなどがLTEを活用した航空機内Wi-Fiサービスの高速化実験に成功
- 2017年08月11日
- docomo-総合
NTT DOCOMOはElectronic Navigation Research Institute (国立研究開発法人 海上・港湾・航空技術研究所 電子航法研究所:以下、ENRI)、All Nippon Airways (全日本空輸:以下、ANA)、Panasonic、Jamcoと共同でLTE技術を活用した地対空通信方式による航空機内における無線LANサービスの高速化の実証実験に成功したと発表した。
実証実験は2017年7月13日から2017年8月1日にかけて岩手県、宮城県、福島県の上空で実施し、2017年8月1日に成功したとのことである。
NTT DOCOMOはVHF帯のTD-LTE方式の地対空通信方式の無線通信システムを宮城県に構築し、岩手県、宮城県、福島県の上空エリアで実験局免許を取得している。
ENRIが所有する実験用航空機のよつば号に、Panasonicが開発した航空機用端末装置を搭載し、ANAが作成した立体的な検証飛行ルートに基づき、Jamcoがよつば号を運航したという。
地対空通信方式は航空機と地上の間で直接通信を行う方式である。
商用化されている多くの航空機内における無線LANサービスは航空機と地上との通信に衛星通信方式を使用するが、地対空通信方式は航空機側装置が小型化できる利点がある。
実証実験では地上の実験基地局から高度最大28,500フィート(8,700m)、半径最大93kmの上空エリアカバーを確認したという。
また、航空機の巡航速度が230ノット(430km/h)において下り最大27Mbpsの通信速度で地上との通信を確立できたとしている。
その他、機内における無線LANサービスの利用シーンを想定したインターネット通信、メールやメッセージの送受信、ライブ映像の視聴、電子雑誌の閲覧などリッチコンテンツサービスが地上と同様に機内でも利用できたとのことである。
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