NEC、NTTドコモと高速移動環境での5G実験を開始
- 2018年11月24日
- docomo-NEC
NEC (日本電気)はNTT DOCOMOと第5世代移動通信システム(5G)の実現に向けて高速移動環境における検証実験を開始したと発表した。
超多素子アンテナを搭載した5G基地局が端末に相当する5G移動局の高速移動環境において、大容量、高速、高品質な通信を実現できることを検証する実験を開始したという。
実験では4.5GHz帯に対応した超多素子アンテナを搭載した5G基地局を使用する。
超多素子アンテナは特定の方向に対して電力が高く、その他の方向には電力が弱いビームを形成することで、信号品質やデータ伝送速度の向上が可能で、5Gの要求条件とされる大容量、高速、高品質の実現には重要な技術のひとつとなっている。
実験の第一弾として、National Institute for Land and Infrastructure Management (国土技術政策総合研究所:NILIM/国総研)で実験を行い、最高時速120kmで走行する自動車に搭載した5G移動局と、テストコース脇に設置した5G基地局との間で無線データ伝送を行った。
時速120kmで走行時に超多素子アンテナのビームが5G移動局を追従することや、移動局静止時の最大下りデータレートと同等の性能であることを確認したという。
5G基地局に超多素子アンテナを適用して高速移動環境下の5G移動局で通信を利用するためには、高速移動する5G移動局の動きに合わせて素早くビームを形成して追従させる必要がある。
NECの超多素子アンテナを搭載した5G基地局は5Gの信号フォーマットに対応しており、TDDの上り信号の受信結果から下り信号のビームを直接形成するため、5G移動局に最適なビームを高速に形成できると説明している。
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